西洋医学に見放され、余命1年の宣告にも負けず、自己治癒力で勝負しています
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病棟 (びょうとう)

手術、そして最悪な結果へ

アメリカから日本に緊急帰国してからちょうど1ヶ月。とうとう手術の日がきた。ストレッチャーに寝かされ手術室へ運ばれるとき、思わず涙がこぼれた。私は一言「がんばってくるね」と言って手術室へ入っていった。まずは麻酔の精髄注射を打たれた。これは中学1年のときの盲腸の手術で体験済みだったから、さほどつらくはなかった。そして次に口に全身麻酔の呼吸器みたいなのをつけられ、1回吸ったらまぶたがガクーンと重くなり、2回目で私の意識は完全に遠のいた。 手術後2、3日は術後管理病棟に入る。麻酔から目が覚めたとき、私は真っ先に人工肛門になっているかどうかを確かめた。もちろん手足は動かない。あくまでも感覚だが、なんとな [… 続きを読む]

無気力感に悩む

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退院2日目。実は昨日に引き続き無気力感に悩んでいる。昨日は退院して疲れたのだろと思い、一日中ベッドに横になっていたのだが、今日も同じような状態だったので、さすがに少々問題だと感じてきた。身体の調子があまりよくないというのも理由にあるが、でもそれでも入院中は病棟をぐるぐる散歩したり、さらには軽くジョギングさえしていたので、できないはずはないのだ。単に「無気力」というだけなのだと思う。 なぜ無気力になってしまったのか・・・。理由は分からないが、もしかした [… 続きを読む]

今とっても幸せ!!

入院前は明け方に寝て昼に起きるという昼夜逆の生活をしていたが、今回の入院のおかげで早寝早起きの生活が身につき、とても気持ちよい。入院前は、寝ていれば痛みを忘れることができたので、起きてまた苦しい1日が始まるかと思うと朝起きるのがとても嫌だった。毎朝「ああ、このままいつまでも寝ていられたらなあ」と思っていた。 しかし今は違う。起きれば今日もおいしいものが食べられ、気持ちよく散歩でき、TVを見たり本を読んだりしてリラックスできると、毎朝すがすがしい気持ちで起きられている。まさに生きている喜び、食べ物をおいしく食べられる幸せをかみしめている。これが今まで私が味わいたくても味わえなかった、そして多くの [… 続きを読む]

思えばストーマにすれば痛みとおさらばできるはずだった

先日痛みについて考えをめぐらせていたところ、ある重要なことに気がついた。それは「ストーマの手術をすれば痛みがなくなるはずだった」のに「なくなっていない」ということである。私が受けていた医師の説明では、痛みの原因は直腸に大きな腫瘍があるため排便時や便がたまってくると腫瘍が近くの神経を刺激するから、とのことであった。思えば痛みといえばこのブログでも何十回と書いた言葉があった。通過痛と圧迫痛である。これら2つの言葉は私が勝手に名づけたもので、今となっては懐かしささえ感じるが(^^)、ストーマ手術前は痛みといえばこれら2つの痛みで、私は常にこのどちらかの痛みで苦しんでいた。食事をすれば圧迫痛、排便すれ [… 続きを読む]

薬の調節に苦労しています

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<写真の説明>私たち夫婦が馬鹿な考えを起こしていたので、叱咤激励のために大学のテニスサークルの友人が本を送ってくれました。おかげで目が覚めました。 おとといのキザミ食へのグレードアップ記事に対しては、たくさんのコメントを頂き、そしてみなさん自分のことのように喜んでくださって本当にありがとうございます。おかげさまで順調に回復はしているのですが、いつもながら変化を遂げるときは必ず薬の調節に苦労するのが定説でして、相変わらず [… 続きを読む]

出口は見えるものの、遠い出口・・・

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<写真の説明>銀行時代の友人から届いたプリザーブドフラワー。うさぎちゃんが超かわいい! 前回のブログで危機を脱出し、あれからなんとか毎日排便はあるので出口はしっかり見えてはいるのですが、でもその出口が遠いんですよね・・・。出ているといっても少ないので、どうしても毎日少しずつお腹にたまっていってしまい、それを出すのにこの3日間再び苦労しています。今日は日中ガスもほとんど出ていな [… 続きを読む]

新たな自分と出会えた喜び

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<写真の説明>高校時代の友人が送ってくれたお花です 今回は予想以外の長期入院となり、聖路加国際病院の緩和ケア病棟に入院して約1ヶ月になりますが、最初の3週間はただひたすら回復に向けて治療に励む日々で、私にとっての入院生活は「快適」ではありましたが「楽しい」というものではありませんでした。ところが1週間前にあるきっかけで新たな自分と出会うことができてからというもの、快適さにさらに楽しさが加 [… 続きを読む]

退院したものの、調子を崩してしまいました

予定通り土曜日の午後に退院しましたが、その日の午後は異常な睡魔に襲われずっと寝ていました。 昨日おとといの二日間はそれでペースが乱れたのか、やはり異常な睡魔と痛みで、ほとんど一日中ベッドで寝ていました。 3日目の今日、少しペースが戻ってきましたが、まだかなりの不調です。入院直前に三食完食し、病棟内を散歩できていたことを信じられないくらいの不調振りです。 パソコンの前に向かうのも辛いので今日はこのくらいで。 [… 続きを読む]

なかなか調子が戻ってきません・・・

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<写真の説明>入院していたときに仲良くなったKさんからいただいたクリスマスツリー むくみのほうはだいぶよくなりましたが完全にはなくなっていません。そしてなかなか調子が戻ってきません・・・。パソコンを開く気力もなく、このブログを書くときだけパソコンを立ち上げメールもチェックしているという状況です・・・。歩くことができなくてもせめて身体を起こしている時間が長いほうがいいのですが、本を読む気もTVを見る気も起 [… 続きを読む]

緩和ケア病棟のクリパに参加してきました

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<写真の説明>私がいつも楽しみにしている友人からのパンが久しぶりに届きました!左はひよこ豆のトマトリュスティック、右はフルーツバゲットです。リュスティックはローズマリーが入っていて、ひよこ豆との相性もばっちり、超絶品でした! 昨日の絶不調から一転、今日は予想外に早くみなさんに良い報告ができてうれしいです。 今日は2週間前に退院されたAさんと久しぶりの再会で病院で待ち合わせしていまして、外出直前は相変わら [… 続きを読む]

入院長くなりそうです

みなさん応援メッセージありがとうございます!コメント欄見てあまりの多さにびっくりしました。こんなにも多くの方に支えられているのですからがんばらないとですね。 他のトピックがあったのでなんとなく書きそびれてブログには書いていなかったのですが、実はずっとここのところ腸閉塞の恐怖にひそかに怯えておりました。ガスも便も一応は出ていたものの、確実にその量が少なくなっていたからです。しかも前回の入院時だって、入院前日にものすごくたくさん便が出たにもかかわらず腸閉塞だったわけですから、腸閉塞は決して出ていればいいというものではないという思いがあったからです。それに前回の記録を見ると、やはり明らかに通常より出 [… 続きを読む]

血液検査の結果が悪く一歩後退してしまいました

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<写真の説明>千葉県千倉市の父の友人がくださったストック せっかく食事が開始され私のQOLも急上昇だったのですが、金曜日の血液検査の結果で予想外に炎症が治まっておらず、それどころかむしろさらに悪化してしまっていたので、食事の量を減らされてしまいました。先生としては本当は再び絶食にしたかったみたいですが、一度始めてしまったのでさすがにそれではあまりにも私がかわいそうだということで、1日16品だった [… 続きを読む]

なんとか事なきを得ました・・・ほっ(^^)

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<写真の説明>母の友人がまた下さいました さてさて皆様お待ちかねのどっきどきの報告です。火曜日に泌尿器科の先生から詳細な説明を受けました。先日ブログで報告したときはどうなることかと思いましたが、結論としては、血液検査の結果も悪くないし、先生もとりあえず今すぐにステントを入れる必要は無いとの判断でした。というわけで、今後は2週間に一度の外来で毎回血液検査をして腎機能の数値をチェックしていくこと [… 続きを読む]

腎ろう造設手術直前の様子をお伝えします

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大学サークル時代の先輩がフランスのルルドで買ってきてくれたメダイです。 注:今日(月曜日)も主人の代筆にて書いています。 このたったの3日間での急変は物凄いものがありました。まず金曜日の夜ですが、やっと尿道の痛みから解放されましたが、38度の高熱(たった6分平熱より高いだけなので私は微熱だと思っているのですが(^^;))が出てしまい、先生に抗生剤を打つように勧められました。当然ながら私はいつものように、そんなものは自然治癒力で治るものと思 [… 続きを読む]

私の今の気持ちを何回かに分けて綴っていきます・・・(その3)

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高校テニス部一同からもらった造花です。 体調の良し悪しが気力に与える影響というものは本当に凄いものです。再び腸閉塞の兆候が出てしまい、昨日の夜から絶食になってしまったのですが、でもその代わりに私の気力を根こそぎ奪っていた腹部の膨満感および痛みが和らいだことでかなり楽になり、少し気力が出てきている私です。なぜなら腎ろうの手術以降何一つ自分の意思で行動する事の無かった私が、今日初めて自分からCDを聴きました。 昨日の明け方から午前中は、それこ [… 続きを読む]

リハビリテーションにハマってます

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義母が誕生日にくださった、とても可愛らしいオルゴール。いつも枕元の電球のところにぶら下げておいて優しい音色で癒されています。 まったく最高のタイミングで紹介してくれたものです。今週の月曜日から週5回、毎回約40分のリハビリを開始したのですが、もうこれが楽しくって楽しくって。私の生活は一変し、すべての生活がこのリハビリを中心に回るようになりました。朝9時20分からのスタートなのですが、その時間に最高の状態にしておくためにお陰様で朝早起きするようにもなったし、もうとにかく全て [… 続きを読む]

今朝は朝から大騒ぎ!

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母のいとこがヒーリング系のCDをくださいました。スペイン語のヒーリングミュージックというのも良いものですね。 今日は特にブログを書く予定は無かったのですが、急遽大きなトピックが出てきましたので、タイムリーにご報告しておいた方が良いと思い書く事にしました。毎日の更新を楽しみにしている方にとっては、話題が提供できてかえって良かったと思います。今朝は朝から大騒ぎを起こしてしまったのですが、内容は転倒騒ぎです。昨晩は久し振りにぐっすり眠れ、朝9時20分からのリハビリに向けていつも [… 続きを読む]

恐る恐る食事を開始しました

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緩和ケア病棟ですっかり親友のような関係になったNさんから戴いた手作りのアクセサリー。遠くから見るとどこかの高級ブランドの物にそっくりなような・・・(笑) 丸々二週間完全に水分だけで過ごした私は完全にカロリー&パワー不足に陥いっておりました。もうこれ以上食事を食べずに過ごす事は不可能と感じた私は、食事開始を先生に強く依頼する事にしました。先生は例えポタージュスープのような物でも腸閉塞が治っていない現状においてはかなりの負担になり、詰まる恐れがあるあるいは痛みや吐き気を引き起 [… 続きを読む]

自己導尿で泣いたカラスがもう笑った

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緩和ケア病棟の患者および家族用キッチンです。左上のアンパンマンが昔ので、右下の白いスタイリッシュなデザインのがNさん寄贈のかき氷機です。Nさんありがとうございました。 昨日宣言した通り、自己導尿で泣く事はもうありません。鏡を使用しての自己導尿ではありますが、一回目はベッドの上にて、二回目はスタンディング状態にて既に自力でやる事に成功しました。まあまだ自力といっても看護師さんにビーカーを支えて貰ったので完全なる自力ではありませんでしたが、スタンディング状態であればあとはビー [… 続きを読む]

浮腫が解消されるどころかひどくなるばかりでブルーです・・・

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<写真の説明>趣味で日本画を習っている叔母がくれました。おかげで病室がさらに明るくなりました。ちなみにモデルは私ではありません(^^)。 毎日このひどい浮腫をどうすれば解消できるか考えている私ですが、相変わらず原因も分からず、しかもどんどんひどくなっていくばかりでブルーになっています。先週末は確実に月曜日から利尿剤を開始しようと思っていたのですが、そういう時に限って尿量が増え始めよい兆しが見え始めるので、ま [… 続きを読む]

ようやく浮腫改善の兆しが見えてきました

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<写真の説明>大学テニスサークルの友人達が贈ってくれました。オーロラの素晴らしい写真を見ながら癒しのCDを聴くと最高です! 水分が体に溜まるのを恐れて水分摂取を控えるのではなく、逆に水分摂取を増やして循環させ代謝を良くする方法をとったのが成功しました。自分の力を信じて辛抱強く待った甲斐がありました。利尿剤を使わずに、ようやく昨日おとといと2日続けて約1リットル尿量が水分摂取を上回り、その結果今日から浮腫が少 [… 続きを読む]

さらなる回復を続けています

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いつもは主人が私の傍らでブログの記事を書き留めているのですが、今回は初めて父が書き留めてくれています。 数日前までは色の識別は出来ていたものの輪郭などはぼやけていたのですが、今では文字も読めますし、ほとんど見ることに関しては問題ない状態です。 ただちょっと近くをじっと見ていると目が疲れたり、ひどいときには目眩を起こしたりします。 記憶についてはまだ完全ではなく、特に時間の長短について少し問題があるようです。 自分ではものすごく前のように感じているのですが、実際に [… 続きを読む]

デミタスカップの解釈

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【写真】笑いは免疫力アップに良いということで、綾小路きみまろのCDを贈ってくれました。 今日は、さすが緩和ケアだなと思わせるエピソードをひとつご紹介いたします。 ここ緩和ケア病棟では、毎日2時半から3時半まで談話室でコーヒーサービスがあるのですが、その際、普通のコーヒーカップと小さいデミタスカップの二種類が用意されています。私は単純にデミタスカップは沢山飲めない患者さんのために用意されているものとばかり思っていたのですが、理由を聞いてみたら、それだけではなく、沢山 [… 続きを読む]

緩和ケア病棟感動話第2弾

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写真のコメント。今日の写真は内容にもぴったりの写真です。緩和ケア病棟では、患者本人の誕生日祝いをするのが恒例となっていますが、七夕の前日の母の誕生日に、母のためにこんなメッセージカードをくれました。家族へのきめ細かい気遣いに母も大喜びでした。 皆さん多くのコメント及び励ましのメッセージを有難うございます。 体調のほうは特に変わりありません。 そして朗報が一つ。 アウトオーバーが続いたので、又100cc増量になって、700cc飲めることになりました(^^)。 日中暑 [… 続きを読む]

安らかに息を引き取りました

200808002.jpg 【写真】みづきが書いた七夕短冊です。昏睡状態から覚醒した直後あたりの時期で意識朦朧や手足麻痺が残る中、自分の事ではなく「願い事はただ一つ。家族の健康と幸せ」との願いが書かれてありました。 先日(8月23日)午後6時43分。みづきが他界しました。 私、夫と父母の3人が見守る中、あまりにも安らかな死でした。その日の朝6時頃、血圧、体温、脈拍も計測困難で呼吸が浅くなり、そろそろかもという段階まで一度は行ったものの、その後自然に持ち直して、日中、一時は血圧92までにも回復し、一度だけこちらに話しかけて [… 続きを読む]