先日痛みについて考えをめぐらせていたところ、ある重要なことに気がついた。それは「ストーマの手術をすれば痛みがなくなるはずだった」のに「なくなっていない」ということである。私が受けていた医師の説明では、痛みの原因は直腸に大きな腫瘍があるため排便時や便がたまってくると腫瘍が近くの神経を刺激するから、とのことであった。思えば痛みといえばこのブログでも何十回と書いた言葉があった。通過痛と圧迫痛である。これら2つの言葉は私が勝手に名づけたもので、今となっては懐かしささえ感じるが(^^)、ストーマ手術前は痛みといえばこれら2つの痛みで、私は常にこのどちらかの痛みで苦しんでいた。食事をすれば圧迫痛、排便すれば通過痛で、生きるためにはどっちも重要だからどうすることもできず、とにかく腫瘍が小さくなるまでは我慢するしかないのだが、食べるのも排泄も毎日のことだからたまらないと嘆いていたものだった。
よってストーマ手術を受けることになったとき、落胆していた私がその中に唯一喜びを見出したのは、今後は排便がしやすくなる(=便秘で悩む必要がなくなる)こととようやくこの痛みから解放されることであった。実際手術後には便秘の心配が減ったことから、麻薬系の薬をそれまでのフェンタニル系のデュロテップパッチからモルヒネ系のMSコンチンに変えることができたし、痛みも軽減しつつあったので痛み止めの薬も徐々に減らしていって最終的にゼロに持っていく予定であった。その証拠に忘れもしない、鮮明に記憶に残っているのは、主治医のO先生が病棟で退院直前の私に会ったとき「あれえ?まだモルヒネなんか飲んでるのお?もうストーマになったんだから痛みもなくなるはずでしょ。まあもうすぐ痛み止めなんて不要になりますよ」と言ったことだ。
私もすっかりガンが治るまでは痛みがある生活は当然だと思い込んでいたため、すっかりこれらのやりとりがあったことを忘れていた。痛みの原因が上記のとおりだとすると、ストーマによって腫瘍部分を便が通過することも圧迫することもなくなったのだから痛みはなくなるはずだ。しかし一向に痛みはなくならず、それどころかモルヒネの量は増えるばかりであった。先生の嘘つきぃ!!と胸をドンドン叩いて子供のように責めたいところだが、そんなことはできるはずもなく、要するに痛みの原因は別のところにあったというだけのことである。それだけ痛みの原因を特定することは難しいのである。
よってこう考えると、ストーマ手術の次に主治医が原発の腫瘍切除の手術を勧めてきたことがあったが、今となってはやはり受けなくてよかったと強く思う。もちろん主治医は手術は痛み軽減のためではなくあくまでもガン根治のためとしていたが、私の中では痛み軽減のためとしか思っていなかった。よって手術によって痛みがなくならなければ手術は失敗となるわけだが、この調子だと失敗だった可能性が高いと思える。私も主治医もあのときは直腸の大きな腫瘍さえなくなれば痛みはなくなるものと信じていたが、上と同様に原因は別にあり、期待通りの結果が得られなかった可能性がある。だとしたら、腫瘍切除手術はO先生もかなり危険な手術だと言っていたぐらいのものなので、期待通りにはいかなかったねでは済まされないものがある。もしかしたら痛みの原因は腹膜に転移している腫瘍が引き起こしているのかもしれない。もちろん直腸の腫瘍が痛みの原因になっている可能性はかなり高いが、それがすべてではない可能性も高い。最近、仙骨付近だけでなくお腹が痛むことも多いので、なおさら直腸の腫瘍だけが痛みの原因ではないような気がするのである。
ところであまりの偶然にびっくりしたのだが、まさに私がこのように痛みについて考えをめぐらせていたときに、Ayakenさんからのコメントに「みづきさんの痛みは通過痛でも圧迫痛でもなく接触痛だ」と書かれていたのである。Ayakenさんのコメントを見て上に書いたことを思い出したのではない。痛みなんて毎日あるのだから、このことをいつ思い出してもおかしくないのに、なぜかAyakenさんのコメントが書かれる直前に思い出し、私も接触痛だと思ったのである。これにはけっこうびっくりした。動いたり食事をしたりすると痛くなるので、恐らく腸が動くことで腫瘍が付近の神経に接触し、それが痛みとなっているのではないかと思う。まあとにかく痛みほど不可解なものはないが、ストーマになったら痛みから開放されるはずだったのにされなかったのは残念極まりない。
よってストーマ手術を受けることになったとき、落胆していた私がその中に唯一喜びを見出したのは、今後は排便がしやすくなる(=便秘で悩む必要がなくなる)こととようやくこの痛みから解放されることであった。実際手術後には便秘の心配が減ったことから、麻薬系の薬をそれまでのフェンタニル系のデュロテップパッチからモルヒネ系のMSコンチンに変えることができたし、痛みも軽減しつつあったので痛み止めの薬も徐々に減らしていって最終的にゼロに持っていく予定であった。その証拠に忘れもしない、鮮明に記憶に残っているのは、主治医のO先生が病棟で退院直前の私に会ったとき「あれえ?まだモルヒネなんか飲んでるのお?もうストーマになったんだから痛みもなくなるはずでしょ。まあもうすぐ痛み止めなんて不要になりますよ」と言ったことだ。
私もすっかりガンが治るまでは痛みがある生活は当然だと思い込んでいたため、すっかりこれらのやりとりがあったことを忘れていた。痛みの原因が上記のとおりだとすると、ストーマによって腫瘍部分を便が通過することも圧迫することもなくなったのだから痛みはなくなるはずだ。しかし一向に痛みはなくならず、それどころかモルヒネの量は増えるばかりであった。先生の嘘つきぃ!!と胸をドンドン叩いて子供のように責めたいところだが、そんなことはできるはずもなく、要するに痛みの原因は別のところにあったというだけのことである。それだけ痛みの原因を特定することは難しいのである。
よってこう考えると、ストーマ手術の次に主治医が原発の腫瘍切除の手術を勧めてきたことがあったが、今となってはやはり受けなくてよかったと強く思う。もちろん主治医は手術は痛み軽減のためではなくあくまでもガン根治のためとしていたが、私の中では痛み軽減のためとしか思っていなかった。よって手術によって痛みがなくならなければ手術は失敗となるわけだが、この調子だと失敗だった可能性が高いと思える。私も主治医もあのときは直腸の大きな腫瘍さえなくなれば痛みはなくなるものと信じていたが、上と同様に原因は別にあり、期待通りの結果が得られなかった可能性がある。だとしたら、腫瘍切除手術はO先生もかなり危険な手術だと言っていたぐらいのものなので、期待通りにはいかなかったねでは済まされないものがある。もしかしたら痛みの原因は腹膜に転移している腫瘍が引き起こしているのかもしれない。もちろん直腸の腫瘍が痛みの原因になっている可能性はかなり高いが、それがすべてではない可能性も高い。最近、仙骨付近だけでなくお腹が痛むことも多いので、なおさら直腸の腫瘍だけが痛みの原因ではないような気がするのである。
ところであまりの偶然にびっくりしたのだが、まさに私がこのように痛みについて考えをめぐらせていたときに、Ayakenさんからのコメントに「みづきさんの痛みは通過痛でも圧迫痛でもなく接触痛だ」と書かれていたのである。Ayakenさんのコメントを見て上に書いたことを思い出したのではない。痛みなんて毎日あるのだから、このことをいつ思い出してもおかしくないのに、なぜかAyakenさんのコメントが書かれる直前に思い出し、私も接触痛だと思ったのである。これにはけっこうびっくりした。動いたり食事をしたりすると痛くなるので、恐らく腸が動くことで腫瘍が付近の神経に接触し、それが痛みとなっているのではないかと思う。まあとにかく痛みほど不可解なものはないが、ストーマになったら痛みから開放されるはずだったのにされなかったのは残念極まりない。
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