西洋医学に見放され、余命1年の宣告にも負けず、自己治癒力で勝負しています
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医者の言葉の威力

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ガンになってからというもの、かなりの数のガン関係の本を読んだが、多くの人が著書の中で書いていたのは、医者に「大丈夫ですよ、治りますよ」と言われるとものすごく安心するということであった。私は今までどの医者にもそんなこと言われたことなかったし、たとえ言われたとしても「そんな気休めみたいなこと言われたって・・・」と思う性格なので、なぜそんなことでそんなに簡単に安心できるのだろうと、その人たちの気持ちが理解できなかった・・・。

しかし、今日医者に「大丈夫ですよ。心配ありません」と言われて、妙に安心して気持ちが明るくなった奇妙な自分に気がついた・・・。

今日はリンパ球療法の日(7回目の注入)であった。ちなみに今日は外出するまでがものすごく大変であった。今日も相変わらず朝から便と痛みと格闘、朝起きた時間が遅かったせいもあるが、たったその2つを終えただけで、お昼も食べずにすでに午後の3時だった。予約は4時半。クリニックまでは家から1時間かかるので、もうその時点で用意して出なければ間に合わない。さすがにぐったりで、しかもおなかもすいていたので、電話して予約時間を1時間遅らせてもらった。予約を守れなかったのは初めてだ。そうしてしばらく休憩した後、簡単に昼食を済ませ、なんとか1時間後に外出できるまでには回復した。

話を元に戻そう。実はちょうど電車の中で読んでいた本に、大腸がんの人が腹水がたまり、おなかがパンパンに膨れ、さらに腸閉塞にもなってしまったという話が書かれていた。それを読んだとき、すぐさま自分のおなかの張りが気になった。昔は便が出た後は、短時間ではあるがおなかが平らになったのに、最近便が出てもその直後、まさに1秒後にはおなかがパンパンに膨れ、硬くなってしまうのだ。もしかして私も腹水がたまっているのではなかろうか?という不安が募り、ちょうど今日の先生は消化器専門の先生だったので、それについて質問をした。そしたらその先生がおなかを診てくれ、「ガスが相当たまっているけど、腹水は大丈夫そうだね。腸閉塞も心配ありませんよ」と言ってくれたのだ。そう言われた瞬間、ものすごく気分が高揚したのに気がついた。ああ、これがみんなが言っていた安心というやつなんだ。ガンが治りますよ、と言われたわけではないが、とりあえず腹水もたまってないし、腸閉塞の心配はないという言葉だけでも、かなり気持ちが楽になった。

医者の言葉の威力というものをものすごく感じた。もしこのブログを医師の方が読んでいたとしたら、ぜひそのことを肝に銘じて患者と接してもらいたい。自分が考えている以上に、何気ない一言が患者に与える影響が大きいということを。その本にも書いてあったが、ガンの告知をするときや余命が短いことを宣告するときに、ただ単に事実を言うのではなく、一緒に治しましょう、闘いましょうということを前面に押し出して事実を伝えるのが良い、と書かれていた。それを読んだとき、ふとがんセンターで抗がん剤の説明を受けたときのことを思い出した。詳しくは3月2日の記事を読んでいただきたいが、あのK医師がもう少し気を遣って話してくれていたら、私もあそこまで衝撃を受けなかったかもしれない。あのときの衝撃は今思い出しても相当なものであった。あのとき受けた精神的ストレスでかなり私の免疫力は下がったはずだ(笑)。

最後に、とりあえずオキシコンチンはあの1回だけで、この2日は飲まずに済んでいる。ロキソ2錠でなんとか対応できている。昨日の夜は久しぶりに痛みが軽く眠ることができた。今日も今のところロキソ2錠で痛みを抑えられているので、オキシコンチンのお世話にならなくて済みそうだ。

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著者プロフィール

みづき
1970年東京生まれ、女性。既婚。子供はなし。米国シリコンバレーのIT企業のCFO、および日本のコンサルティング企業の役員としてそれぞれ在職中。2006年1月、米国西海岸(シリコンバレー)在住中に癌を告知され、急遽帰国しました。現在は東京・新富町(築地の近く)の自宅にて末期直腸癌(ステージⅣ)で闘病中です。
この写真は、2005年12月8日、サンフランシスコのお世話になっている弁護士事務所のクリスマスパーティに出席したときのもの。これが最後の飲み会でした・・・。お酒をこよなく愛した私も、お正月以来一滴も口にしていません・・・。また飲める日が来ると信じてがんばります!