西洋医学に見放され、余命1年の宣告にも負けず、自己治癒力で勝負しています
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宣告 (せんこく)

初めて救急車に乗った

ガンを宣告されたその日に帰国を決断、3日で荷物をまとめて日本に帰る準備を整えた。前々から帰ることが分かっていたのではなく、普通に生活していた人がある日突然3日後に帰りなさい、と言われたようなものである。引越しの手配、車の処分、賃貸契約及び公共料金その他もろもろの解約など、目が回る忙しさだったが、それでもけっこうなんとかなるものだなと思った。大腸内視鏡で全部出すものは出してあったおかげで、私の体調もこの3日間だけはさほど悪くはなかったので、本当に助かった。それにしても、今回は長くアメリカに住むつもりで高級家具をそろえたので、それをすべて無料であげてしまうのはなんとも悲しかったが、もうムービングセ [… 続きを読む]

このブログについて

それは私にとっては突然降って沸いた、信じがたいがまぎれもない事実だった。その名も直腸がん。当時アメリカ・カリフォルニアに住んでいた私は、2005年夏ぐらいから便通異常を感じており、9月に一時帰国した際日本(聖路加病院)で受けた便検査で潜血異常があったものの、忙しいのを理由に大腸内視鏡検査を後回しにしていた。しかし年末になり日常生活にも支障をきたすぐらいの状況になってきたため、とうとう大腸内視鏡検査を受けたのだった。そしてその場でガンと宣告された。 それにしても、ガンの宣告ってもっと重々しい状況でされるのではなかったっけ?薄暗い部屋でレントゲン写真なんかを見ながら、これがガンですね・・・みたいな [… 続きを読む]

食事開始、一般病棟へ

手術後3日目で、もう食事が開始された。最初は出された量の2%ぐらいしか食べられなかったが、6日目ぐらいには80%ぐらいにまでなった。普通大腸ガンの手術の場合、かなり食事の量など制限があるのだが、私の場合は幸か不幸か何もしなかった・・・つまり腸を切ってないので、食事は普通食だ。術後3日目にして尿管がはずされた。そして痛み止めを注入する背中に突き刺さっていた管もはずされた。どんどん身体から管がはずされていき、かなり身軽になってきた。足をひきずりながら歩くのは変わっていないが、それでも歩くスピードが日ごとに見違えるほど速くなっていく。外科的な回復は本当に早い。 4日目に術後管理棟から一般病棟へ移った [… 続きを読む]

髪の毛がばっさり抜けた!!

今日はいいこと悪いこと両方起きた。まずはいいことだが、夜中の2時にトイレでにんまりする事が起きた。それはひっさびさの”大きなお・な・ら”。あー、こんなに大きくおならが出たのはいつぶりだろう。少なくともガンを宣告されてからはりっぱなおならは一度も出ていないので、3ヶ月はなかった計算だ。こんなささいなことでも、今の私にとっては大事件で、夜中に相変わらず1時間に1度起こされる状況にもかかわらず、ものすごい幸せな気持ちになった。なんせ今の私はおならを出すのも一苦労なのだから。どんなにお腹に力を入れても出ないのだ。そしてかろうじて出たとしても、すかし屁みたいな感じにしか出ない。だから、大きなおならをする [… 続きを読む]

退院、そしてこれからが本当の闘病生活

本日めでたく退院した。実際、私の場合はあまりめでたくはないのだが、まあとりあえずめでたいということにしておこう。20日ぶりの我が家。これからの闘病生活に若干不安はあるものの、気分は晴れやかだった。パラマウントベッドもちゃんと私の狭い部屋に収まっていた。午前中に退院したので、お昼ご飯を作って義母が待機してくれていた。本当にありがたいことだ。夜には両親が来てくれる。家族の暖かさ、ありがたさを痛感した。今までの私の場合、自分の生活・仕事で手一杯で、ちょっと家族をないがしろにしてきたところがあったので、このように家族への感謝の気持ちを持てたことはちょっとガンに感謝かな。 それにしても、ガンが発覚して以 [… 続きを読む]

サイモントン療法ー死生観ー

今日はサイモントン療法の日。いつものように主人と母の3人で行った。しかし、行くまでが大変だった。出かける直前に便が出てしまい、痛くて痛くて、キャンセルしようと思ったほどだった。外出直前の5分間でおしりを急遽湯たんぽで温め、なんとか出かけることができたが、築地の駅ではあまりの痛さに涙が出てきた。ただピークは過ぎてくれたようで、その後も痛いのは痛かったが、治療に支障が出るほどではなく、帰りはあえて銀座で降り、歩いて家へ帰れるぐらい元気になった。でもやっぱり家に着いてから緊張がほぐれたのか、またまた痛くなり、ロキソを飲んで痛みを抑えるしかなかった・・・。 今日のサイモントン療法は死生観についてであっ [… 続きを読む]

新たな目標ができた

今日は久しぶりに口紅を塗っておしゃれをして出かけた。おしゃれといっても、ちょっとしゃれたコートを羽織ってブランド物のバッグを持つ程度である。洋服はラフでスポーティな感じの服にパンツ、そしてスニーカーである。なんともぱっとしない装いだが、なんせ、毎日トレーニングウェアしか着てないので(もちろん完全にすっぴん)、これでも今の私にとっては精一杯のおしゃれなのだ。今までまったくおしゃれする気が起きなかったので、口紅を塗ろうと思っただけでも私に言わせれば前進である。いくらガンとはいえ、女性なのだからもう少しおしゃれに気を遣うべきなのでは?とたまに自分でも思うのだが、どうしてもそういう気が起きないのだから [… 続きを読む]

医者の言葉の威力

ガンになってからというもの、かなりの数のガン関係の本を読んだが、多くの人が著書の中で書いていたのは、医者に「大丈夫ですよ、治りますよ」と言われるとものすごく安心するということであった。私は今までどの医者にもそんなこと言われたことなかったし、たとえ言われたとしても「そんな気休めみたいなこと言われたって・・・」と思う性格なので、なぜそんなことでそんなに簡単に安心できるのだろうと、その人たちの気持ちが理解できなかった・・・。 しかし、今日医者に「大丈夫ですよ。心配ありません」と言われて、妙に安心して気持ちが明るくなった奇妙な自分に気がついた・・・。 今日はリンパ球療法の日(7回目の注入)であった。ち [… 続きを読む]

余命がさらに1~2年延びた(笑)

本日とうとう退院勧告があり、11/3に正式に決定。パウチの交換に若干の不安は残るが、もうタイムリミットのようだ。そうと決まれば、いつまでも看護師さんをあてにしているわけにはいかない。一刻も早く完全にパウチ交換をマスターして退院できるよう努力するのみである。 パウチといえば、どうも今使用しているパウチは臭うようだ。高いほうが性能がいいのかと思って、Coloplast社のアシュラ コンフォートEC13860(1枚440円)からHollister社のモデルマ フレックス ロックンロール28400(1枚500円)に変えたのだが、どうもアシュラ コンフォートのほうがいいみたい。退院前にどちらにするか決め [… 続きを読む]

初心に戻る

最近少しずつ過去の記事を最初から読み返している。読み返し始めた当初は内容及び誤字脱字のチェックが目的だったが、読み進めていくうちにそれらに加え、私に初心に戻って再びがんばる気持ちを与えてくれることに気がついた。毎日の記録を読むと、1年前も今と変わらず毎日痛みと闘っている私がそこにいた。そして一所懸命散歩やびわの葉温灸などの治療メニューをがんばってこなしている私がいた。ちょうど今日で4月10日まで読み終わったが、内容としては、アメリカでガンの告知を受け急遽日本に帰国、手術でさらに余命1年の宣告を受けどん底に落ち、一度だけ抗がん剤を投与した後西洋医学と決別し食事療法を開始・・・というところまでだ。 [… 続きを読む]

37歳の誕生日を無事迎えることができました

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<写真の説明>銀行時代の友人からの誕生日プレゼントはなんとバラ風呂用のバラの花!おかげで優雅なひと時が楽しめそう(^^) 今まで生きてきた中で、今日ほど誕生日を迎えられたことをうれしく思った日はないかもしれない。なんてったって1年前に宣告された余命通りであれば、もう私はこの世にいなかったはずなのだから。おかげで今後一生、私は誕生日を迎えるごとに1年間無事生きて来れたことに感謝することであろう。これもガンになった [… 続きを読む]

私は末期がん患者。そして私が目指しているのは延命ではない。完治である。

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<写真の説明>テニス部の集まりで、3人の友人から個人的にもらった玄米珈琲と塩。それから写真には写っていないがミスチルのCDももらった。玄米珈琲はまだ試していないがどんな味がするのだろうか興味津々(^^)。おいしい塩は食材を引き立てるありがたいもの。こんなに塩で料理の味が変わるなんて!ミスチルのCDは音楽療法に大活躍!最近音楽療法が効果的なので音楽CDはとてもありがたい。 毎日いろいろな方からコメントをい [… 続きを読む]

かなり厳しい現実

タイトルはみづきが付けました。 実は、前回のブログをアップした翌26日朝はみづきの号泣から始まりました。 朝の回診時に担当医から、腸閉塞の改善は今後も無い可能性があり、その場合は、もう永久的に腸の運動を止める処置をし、口からの食事をせずIVH(中心静脈からの高カロリー投与)の点滴で命を繋ぐ事になるとの話を受けたからです。 もう、一生まともな食事ができないかも知れないという状況は、さすがに精神的なダメージが大きく、さすがのみづきも、かなり落ち込んでしまいました。前日にはブログの記事も書く気力もでて、院内でのウォーキングもスタスタ歩けるくらい、入院はして [… 続きを読む]

余命6ヶ月の宣告で複雑な心境です・・・

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<写真の説明>主人の友人が下さったバラなんですが、ものすごい精巧なつくりで、誰が見ても最初は生花だと思うのですが、実は造花なんです! デパート通いをしていると調子よさそうなことを書いておいて、早速翌日から痛みが発生してダウン、今日はまあまあでしたが、この2日間は痛みが強く久しぶりに泣きました。実は泣くほど我慢しているのには理由がありまして、通っているマッサージ師の人から、けっこう治療効果が出ているので、 [… 続きを読む]

せっかくやめたステロイドを復活してしまいました

現在土曜日の夜中と言いますか、日曜日の午前3時半です。なんだか眠れなくて、しかも点滴が落ちづらく見張っていないとすぐに止まってしまうので、まあ見張りながら丁度良いと思いブログを書くことにしました。それに書ける時に書いておかないと、なかなか調子がよい時がなく、次にいつ書けるか分かりませんからね。 ここのところ胃部の痛みが強く、これは麻薬の増量では対応できない痛みなのです。つまり腸の腫れから来ている痛みのようでして、ステロイドでしか緩和できないため、せっかくゼロにしたのに再び使うことになってしまいました。でも、もう痛くて痛くてどうしようもなく、食欲はないし、一日中泣いて寝ているような状況なので、私 [… 続きを読む]