西洋医学に見放され、余命1年の宣告にも負けず、自己治癒力で勝負しています
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用意 (ようい)

手術前の各種検査

とにかく手術前はいろいろな検査が必要だ。私の場合直腸ガンということもあって、直腸の近くには子宮や膀胱やとにかくいろいろな臓器が至近距離にあるため、そっちへ浸潤していないかを見ておいたほうがいいということで、通常の検査にプラスして婦人科検診もやることになった。婦人科検診は痛かった。またもや大泣き。直腸MRというのは楽だった。よくTVとかでも見るやつで、大きな検査機器の中にずずーっと入っていくやつだ。自分はただ台の上で寝ていればいい。しかし、まさか検査前に痛い注射を打たれるとは思っていなかったので、それがショックだった。 検査の中での最大の難関は大腸内視鏡であった。1月17日の記事に、いかにアメリ [… 続きを読む]

病人でもおしゃれは重要!?

私はもともとあまりおしゃれには気を遣わないほうだが、入院中はそれが顕著であった。どうせ2週間の入院だし、病人なんだし、おしゃれなんかする必要ないと思っていた。だから、かわいいパジャマとか買わずに、祖父が入院していたときの男物の着物を寝間着代わりに着ていた(そもそも入院の手引きに前あきの寝間着を用意するようにと書いてあったので)。しかも私は女性なのに身長173㎝もあり、女性らしいかわいらしさもないので、下手すると男に間違えられていたかもしれない(笑)。しかし、点滴もはずれ、もう前あきの寝間着でなくても良くなったので、家からスウェットを持ってきてもらい着てみると、年齢相応の女性らしくなり、明るい感 [… 続きを読む]

自分の恵まれた環境に感謝!

Hさんが退院する前日、がんセンターの15階の眺めの良い待合室からぼーっと外を眺めている(実際には眼下に築地市場が見える)姿が未だに忘れられない。いつも冗談ばかり言って私たちを笑わせていたHさん。そんなHさんが寂しそうに思いにふけっていた。あまりの寂しげな後ろ姿に声をかけられなかった。その夜、Hさんがいつものように私たちの病室に遊びに来た。そして同室のSさんが「あんた、さっき何思いにふけってたんだよぉ。似合わないんだよぉ。」そしてHさんがぼそっと言った。「退院したくないな・・・」 理由を聞いてみると、Hさんの家はあまり家族の協力体制が整っていないらしく、Hさんが病気でつらいのに母親はパチンコに出 [… 続きを読む]

願いは家族の健康のみ

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七夕の飾りつけなんて、小学校以来だ(^^)。主人がいつの間にか七夕グッズを用意していたので、二人で飾り付けをし、短冊に願い事を書いた。これがなければ、すっかり七夕だなんてことも忘れていた。こういうイベントものは、いつも主人が盛り上げ役だ。アメリカにいたときも、クリスマスツリーを購入し、部屋に電飾の飾り付けをしたりしたのも主人であった(^^)。 短冊がたくさんあったので、欲張って願い事もたくさん書いてしまったが、でもすべて健康に関する願い事であった。以前であれば” [… 続きを読む]

試飲で気分は最高!

痛みは相変わらずだが、今日は夕方から久しぶりに痛みが軽くなり、それによって気分も上昇、雨なんかなんのそので、ロングジャーニー(長時間の旅)に出かけた。母を築地市場駅まで見送った後、その足で日本橋高島屋まで行った。地理に詳しい人であれば、この距離を歩くのはかなりのものだと分かってもらえると思うが、時間でいうと合計2時間の散歩であった。傘をさして荷物を持ってだったので、いつものウォーキングのように早足では歩けなかったが、それでも2時間歩くというのはなかなかのものではないか(^^)。 日本橋高島屋まで行ったのには理由がある。それは主人が全粒粉のパンを試してみると言ったからだ。本当は私のように玄米ごは [… 続きを読む]

医者の言葉の威力

ガンになってからというもの、かなりの数のガン関係の本を読んだが、多くの人が著書の中で書いていたのは、医者に「大丈夫ですよ、治りますよ」と言われるとものすごく安心するということであった。私は今までどの医者にもそんなこと言われたことなかったし、たとえ言われたとしても「そんな気休めみたいなこと言われたって・・・」と思う性格なので、なぜそんなことでそんなに簡単に安心できるのだろうと、その人たちの気持ちが理解できなかった・・・。 しかし、今日医者に「大丈夫ですよ。心配ありません」と言われて、妙に安心して気持ちが明るくなった奇妙な自分に気がついた・・・。 今日はリンパ球療法の日(7回目の注入)であった。ち [… 続きを読む]

緩和ケアに行って本当に良かった

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1週間の経過観察のため、昨日再び緩和ケアの外来に行ってきた。今日これから書く話は昨日書く予定だったのだが、痛みが強く書けるような状態ではなかったので、またブログをお休みしてしまった(^^;)。書く気は十分あり、夜中の2時までパソコンをつけたままにして、ベッドで痛みが引くのを待ちながらがんばっていたのだが、とうとう痛みは引かず、ボルタレンを飲んであきらめて寝ることにした。 しかしそのチョイスは大成功だった。なんと3時間も目が覚めずに熟睡できたのだ!2時に寝て、いつもだったら真っ暗闇の [… 続きを読む]

ひまし油温湿布

とにかく下痢でつらい!!昨日はまだ下痢でも多少の固形物もあったのだが(汚い話で申し訳ない!)、今日は完全に水下痢だ。朝からおなかはギュルギュル、トイレに行っても行っても次から次へと出るので、またもや肛門が耐え切れずに破裂、痛くてたまらない。最悪なのは、次から次へと出るといっても、トイレに行く回数が多いだけで、便はそれほど出ないのがつらさを倍増させる。これでまだたくさん量が出てくれていれば、同じ痛くても気分的にすっきりするのだが・・・。 原因はローフード(大量の野菜サラダ摂取)の可能性が高いと思われるが、一応別の可能性として「ひまし油温湿布」が挙げられる。実はある方からプレゼントしていただき、2 [… 続きを読む]

生かさず殺さずももう限界・・・

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今日友人から秋を感じさせるリースが届いた。写真にはないがハロウィーンの飾りつけも一緒に入っていた。ああ、もうそんな時期か。思えば去年の今頃はアメリカにいて、ハロウィーンのキャンディを用意するかしないかという話をしていたっけ。まさか3ヵ月後にガンを告知され日本に帰国するとは夢にも思わずに・・・。 昨日快調に出ていたガスも今日はまったく出なくなり、便のほうも相変わらず出ず、肉体的にもさることながら、いささか精神的にも限界がきたようだ。今日は両親が来る日ではなかったのだが [… 続きを読む]

再入院

本日は、みづきの夫が代筆します。
いつもみづきを応援して戴きありがとうございます。
昨日のブログにみづき本人が書いている通り、このブログでいつも心が救われています。

起床後、やはり便が出ず腹痛も一層強くなってきていたので、担当医に電話して相談したところ、ベッドを用意しているから来るようにと言われ、救急車を呼びました。
やはり腸閉塞になりかかっている状況で、ストーマにするしかないという事に [… 続きを読む]

合理主義者である私のはずが・・・

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<写真の説明>友人がプレゼントしてくれた「生菜食健康法」という本。まだ中身は読んでいないが、ゲルソン療法より厳しい内容の療法らしい(怖)。ひえ~! 今日の東京はものすごい豪雨だった。ニュースによると、今日一日だけでこの時期の1か月分に相当する雨が降ったそうだ。この雨の中私は外出したのだが、さすがの銀座も人はまばらだった。クリスマスだった昨日はそれこそ芋洗い状態で、銀座三越の地下食品売り場などは歩けないぐらい [… 続きを読む]

食事療法のキーワードは「省エネ」

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<写真の説明>高校の友人から届いたお花 昨日はまたブログをお休みしてしまった(^^;)。日中は調子よかったのだが、夜になって例のごとく痛み出し、ベッドに横になっていたらそのまま寝てしまったのだ。夜中に目が覚め一度起きたのだが、日中の外出の疲れもあって書く気が起きなかったので、そのまま寝ることにした。疲れたのも無理はない。なぜなら昨日は2ヶ月ぶりのいずみの会(ガン患者の会)の会合に出席するため、普段自宅か [… 続きを読む]

コーヒー浣腸に痛みを軽減する効果があるようだ

今日も痛みで一日中ほとんどベッドで過ごした。唯一やったことと言えばコーヒー浣腸ぐらいだ。これだけは毎日欠かさずやっている。 ところでコーヒー浣腸に痛みを軽減する効果があるということはゲルソン療法などでよく言われていることだが、今までの私にはまったくその効果はなかった。びわの葉温灸もしかりで、人によっては温灸をやったとたんに痛みが引くという人もいるが、私の場合はほとんど効かない。唯一痛みが軽いときだけは、びわの葉温灸で痛みが和らぐことはあるが、痛みが強いときはむしろ温灸をするほうが苦痛で、温灸によって痛みがとれるなどということはほとんどない。だからゲルソン療法などで、ただでさえ苦しい浣腸を、痛い [… 続きを読む]

新たな自分と出会えた喜び

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<写真の説明>高校時代の友人が送ってくれたお花です 今回は予想以外の長期入院となり、聖路加国際病院の緩和ケア病棟に入院して約1ヶ月になりますが、最初の3週間はただひたすら回復に向けて治療に励む日々で、私にとっての入院生活は「快適」ではありましたが「楽しい」というものではありませんでした。ところが1週間前にあるきっかけで新たな自分と出会うことができてからというもの、快適さにさらに楽しさが加 [… 続きを読む]

昼食から食事がグレードアップしました

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<写真の説明>今日のセミソフト昼食です。左側から時計回りで全粥小盛、鱈のみそ焼き、白菜人参煮浸し、プレーンヨーグルト、ほうじ茶、かぶ炒め煮 予定通り本日の昼食から食事がさらにグレードアップし、セミソフトという食事になりました! 写真を見ていただいて分かるように、お粥であること以外は、ほとんど普通食と変わりません。魚は今までかならずほぐしてありましたが今回はそのままですし、あえて違いを挙げれば、少し野菜類が普通よ [… 続きを読む]

泣き叫んだ2日間でした・・・(大泣き)

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<写真の説明>高校テニス部一同からオルゴール付のプリザーブドフラワーをもらいました。 前回のブログで「下痢は止まりました」と書きましたが、結果としては止まっていませんでした。それどころか、その後2日間にそれまで以上の苦しみをまさか経験させられるとは思いもしませんでした。あの忌まわしい2日間、ああ、今思い出すだけでも吐き気がしてきます・・・。それではいったいどんな2日間だったのかを説明いたしましょう。 まずは1日 [… 続きを読む]

デミタスカップの解釈

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【写真】笑いは免疫力アップに良いということで、綾小路きみまろのCDを贈ってくれました。 今日は、さすが緩和ケアだなと思わせるエピソードをひとつご紹介いたします。 ここ緩和ケア病棟では、毎日2時半から3時半まで談話室でコーヒーサービスがあるのですが、その際、普通のコーヒーカップと小さいデミタスカップの二種類が用意されています。私は単純にデミタスカップは沢山飲めない患者さんのために用意されているものとばかり思っていたのですが、理由を聞いてみたら、それだけではなく、沢山 [… 続きを読む]

安らかに息を引き取りました

200808002.jpg 【写真】みづきが書いた七夕短冊です。昏睡状態から覚醒した直後あたりの時期で意識朦朧や手足麻痺が残る中、自分の事ではなく「願い事はただ一つ。家族の健康と幸せ」との願いが書かれてありました。 先日(8月23日)午後6時43分。みづきが他界しました。 私、夫と父母の3人が見守る中、あまりにも安らかな死でした。その日の朝6時頃、血圧、体温、脈拍も計測困難で呼吸が浅くなり、そろそろかもという段階まで一度は行ったものの、その後自然に持ち直して、日中、一時は血圧92までにも回復し、一度だけこちらに話しかけて [… 続きを読む]

闘いの終焉

2008end.jpg 【写真】オーストラリアの自然遺産フレーザー島で撮りました。美しい自然が豊富にあり、また行きたい場所のひとつでした。 みづきが亡くなってから一週間が経ちました。厳密には、今記事を投稿している15分後に、みづきの人生最後の呼吸を終えました。 みづきが病院を出る際、今までみづきに携わってくださった先生方、看護師さん、ボランティアさん皆さんが最後のお別れに来てくださいました。悔いの残らない闘病とする為の要素のひとつとして、病院や医療スタッフからの接され方も重要だと思います。納得が行くまで辛抱強く説明してくれた [… 続きを読む]