西洋医学に見放され、余命1年の宣告にも負けず、自己治癒力で勝負しています
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初心に戻る

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最近少しずつ過去の記事を最初から読み返している。読み返し始めた当初は内容及び誤字脱字のチェックが目的だったが、読み進めていくうちにそれらに加え、私に初心に戻って再びがんばる気持ちを与えてくれることに気がついた。毎日の記録を読むと、1年前も今と変わらず毎日痛みと闘っている私がそこにいた。そして一所懸命散歩やびわの葉温灸などの治療メニューをがんばってこなしている私がいた。ちょうど今日で4月10日まで読み終わったが、内容としては、アメリカでガンの告知を受け急遽日本に帰国、手術でさらに余命1年の宣告を受けどん底に落ち、一度だけ抗がん剤を投与した後西洋医学と決別し食事療法を開始・・・というところまでだ。今でも一日一日の情景や心情が詳細に思い出される。

過去記事を読みながらちょうど1年前のガンを宣告されたときのなんとも言いようのないショックを思い出していたとき、今日、私のブログを読んですごく勇気付けられたという女性からメールをもらったのだが、彼女はガンを宣告された当日のことについて次のように書いていた。

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医師から宣告されたときは、涙もでず「そうですか・・」と言って帰りましたが、病院から家まで歩いて行ける距離を、足がもつれてタクシーで帰りました。

家ではとめどなく涙があふれ、この先は私にはもう無いのだ、と悲観的になりました。

食事も喉を通らなくなりました。

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また以前読んだある男性の手記には、医者からガンを告知されたときは頭が真っ白になって、家に帰る前に公園に立ち寄りベンチに座って新聞で顔を隠しながら泣いた、と書かれてあった。男性が泣くのであるから相当なショックだったのであろう。

このガンを告知されたときのショックについては、実際に言われた当人にしか分からないと思う。私も過去に「自分がガンだと言われたらどう感じるだろう」などと想像したことがあったが、本当に自分の身に起こったとき、そのショックの大きさといったらそんなものではなかった。やっぱり想像というのはあくまでも想像なのだと思った。ちなみに私の場合は、告知されたその場ではあまりショックではなく淡々と「そうですか」と答えて家に帰ったが、家に帰ってから猛烈に恐怖と悲しみが襲ってきて、その夜は涙が止まらなかった。恐らく告知されたその場でも、ショックでなかったのではなく、何がなんだか状況がつかめていなかっただけなのだと思う。まさか自分がガンになるわけがないという思いが強く、自分のこととして受け止めていなかっただけなのだと思う。

なぜ急にこんなことを書くかというと、おかげさまで最近このブログも多くの方に読まれるようになり、中には今日初めて読む人もいると思うが、もし読者の中でガンを告知されたばかりで悲しみに打ちひしがれている人がいたら、ガンを告知された人は皆同じようにたとえようのないショックを受け、でもその後私も含め多くの人は立ち直ってがんばって闘病しているのだということを応援メッセージとして伝えたかったからである。今日上に書いた女性からメールをもらって、いつでもガンを告知されたばかりのがん患者さんが私のブログを読んでいる可能性があるのだということを気づかされたので、ちょうど良い機会と思い書くことにした。

ブログを読み返してみて改めて思ったが、この1年本当にいろいろなことがあった。前にも書いたが、私は大きく成長した。そのときどきでベストと思われる方法を選択しているので後悔はない。そしてそれは現時点でも変わらない。よって現在もベストをつくしていると思っているので満足しているが、こと散歩に関してだけは1年前に比べサボリ気味なので、再び気を引き締める必要があると思っている。散歩ができていない理由も、ただサボっているわけではないので自分としてもある程度納得はしているのだが、少しだけがんばれば事態を変えることができることも分かっているので、このブログの読み返しをきっかけにまた散歩をがんばり始めている。過去にも何度も「初心に戻る」という言葉は書いているが、何度書いても何度やっても不十分なぐらい、これはなかなか難しいことである。でもそれでいいと思う。初心を忘れてしまったらまた思い出せばいい。よってここで重要なのは初心にいつでも戻れる手段を持っておくことだと思う。そして私にとっての手段はこのブログなのである。

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著者プロフィール

みづき
1970年東京生まれ、女性。既婚。子供はなし。米国シリコンバレーのIT企業のCFO、および日本のコンサルティング企業の役員としてそれぞれ在職中。2006年1月、米国西海岸(シリコンバレー)在住中に癌を告知され、急遽帰国しました。現在は東京・新富町(築地の近く)の自宅にて末期直腸癌(ステージⅣ)で闘病中です。
この写真は、2005年12月8日、サンフランシスコのお世話になっている弁護士事務所のクリスマスパーティに出席したときのもの。これが最後の飲み会でした・・・。お酒をこよなく愛した私も、お正月以来一滴も口にしていません・・・。また飲める日が来ると信じてがんばります!