西洋医学に見放され、余命1年の宣告にも負けず、自己治癒力で勝負しています
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私は末期がん患者。そして私が目指しているのは延命ではない。完治である。

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<写真の説明>テニス部の集まりで、3人の友人から個人的にもらった玄米珈琲と塩。それから写真には写っていないがミスチルのCDももらった。玄米珈琲はまだ試していないがどんな味がするのだろうか興味津々(^^)。おいしい塩は食材を引き立てるありがたいもの。こんなに塩で料理の味が変わるなんて!ミスチルのCDは音楽療法に大活躍!最近音楽療法が効果的なので音楽CDはとてもありがたい。

毎日いろいろな方からコメントをいただけるのは非常にありがたい。しかし最近私の状況の不理解及び私と目指しているところが違うが故の考えの相違というものが散見されるので、この辺でもう一度そのあたりのことをはっきりさせておきたいと思う。

まずはじめに明確にしておきたいのは、私の状況である。私は末期がん患者なのであって、ステージ2や3の人たちとはまったく治療法や状況が違うということである。ここの部分を同じにしておかないと、せっかくのアドバイスも無意味になってしまうし、また私がやっていることへの理解も得られないと思うので、再度申し上げておきたい。

次に私の目指していることについてだが、私の最終目標はタイトルにも書いたが「完治」である。決して延命ではない。よって西洋医学を支持している方たちから「ぜんぜん治ってない」と言われることが多いが、それはもとより承知していることなのである。ただ同時にその方たちに聞きたいのは、抗がん剤や放射線をやって末期がんの人が完治した例(20年ぐらい生きている例)というのは一例でもあるのだろうか、ということである。しつこいがステージ2や3ではない。末期、つまり医者から「もう延命しかない」と言われた人の中での話である。もし一例でもあるのであれば私も少しは考え直すかもしれないが、とりあえず数は少ないにしても食事療法その他の代替療法を選んだ人においてはそういう人が存在するのである。

よって抗がん剤を多くの方から勧められるが、私が気が進まないのは、それは延命を目的とした治療だと思っているからである。なぜなら1年前に国立がんセンターではっきり私は医者から「根治は100%無理。でも抗がん剤が奏功すれば2~3年延命できるでしょう」と宣告されたからだ。よって抗がん剤をやらなければ死期が早まることは分かっている。でも私は副作用に苦しんで2~3年延命するぐらいなら、副作用のない世界で1年で死んだほうがいいと思ったから、抗がん剤を拒否したのである。それに抗がん剤だってやれば必ず延命できるというわけではなく、大腸がんの場合は奏功してやっと2~3年、しかもその奏功率はよくて50%、通常は20~30%という話である。ちなみにここで「延命すべきだ」とかいう議論はまた別の議論になってしまうので、申し訳ないがそれはやめていただきたい。私としては家族も同意の下「延命はしない」ということで意見がまとまっているので、あくまでも延命はしないことを前提にアドバイスなりをいただければと思う。

私は初めから西洋医学を拒絶していたわけではない。それどころか頼りにしていたのだ。ところがこのように日本のトップと言われる病院の先生から言われたのだから、この内容に異を唱える人はいないであろう。もちろん私もその一人であるから、先生を信じ、西洋医学では根治はしてもらえないと確信したのである。

そこへ自然療法を推奨する別の医者が「かなり難しいけど根治の可能性は十分ありますよ」と言ってきたのである。単純に意気消沈していた私の目の前にまったく別の方向を向いた2つの選択肢(ベクトル)を置かれたので、私は根治の可能性ゼロというほうではなくて根治の可能性が少しだけどあるよと言ってくれた医者に賭けようと思っただけのことなのである。

以上のことから、とにかく私は自然療法に妄信的になってもいないし、現実から目をそらせているわけでもない。ちゃんと自分はもうすでに余命以上生きられているが着実にカウントダウンに向かっていることは分かっている。しかし同時に根治できるとも思っている。というか、思わないと治らないのでそう思うようにがんばっているというのが正確なところかもしれない。特にここ最近はいろいろ身体の不調も出てきているので、私もマイナスの考えをがんばって振り払おうとはするが、正直「やっぱりもうだめかな・・・」という思いが何度も頭をよぎるのである。

このようにちょっとセンチになっている最近の私なので、正直コメント欄を閉鎖しようかとも考えた。しかしなんといっても皆さんからの励ましのコメントや私の知らないお役立ち情報をいただけるメリットのほうが勝るので、やっぱりもう少し継続していくことにした。

このように書くと「応援メッセージしか書けないのか」と思う人がいるかもしれないが、いつも言っているように決してそういうことではない。手厳しいコメントを排除したいと思っているわけではない。私の状況や思いを理解していない人からのコメントが一番私にとっては厳しいので、だから今日こうして意識のレベルを同じにしようと書いたのである。意識レベルが同じである人からの叱咤激励は大歓迎である!

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著者プロフィール

みづき
1970年東京生まれ、女性。既婚。子供はなし。米国シリコンバレーのIT企業のCFO、および日本のコンサルティング企業の役員としてそれぞれ在職中。2006年1月、米国西海岸(シリコンバレー)在住中に癌を告知され、急遽帰国しました。現在は東京・新富町(築地の近く)の自宅にて末期直腸癌(ステージⅣ)で闘病中です。
この写真は、2005年12月8日、サンフランシスコのお世話になっている弁護士事務所のクリスマスパーティに出席したときのもの。これが最後の飲み会でした・・・。お酒をこよなく愛した私も、お正月以来一滴も口にしていません・・・。また飲める日が来ると信じてがんばります!