西洋医学に見放され、余命1年の宣告にも負けず、自己治癒力で勝負しています
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闘病 (とうびょう)

このブログについて

それは私にとっては突然降って沸いた、信じがたいがまぎれもない事実だった。その名も直腸がん。当時アメリカ・カリフォルニアに住んでいた私は、2005年夏ぐらいから便通異常を感じており、9月に一時帰国した際日本(聖路加病院)で受けた便検査で潜血異常があったものの、忙しいのを理由に大腸内視鏡検査を後回しにしていた。しかし年末になり日常生活にも支障をきたすぐらいの状況になってきたため、とうとう大腸内視鏡検査を受けたのだった。そしてその場でガンと宣告された。 それにしても、ガンの宣告ってもっと重々しい状況でされるのではなかったっけ?薄暗い部屋でレントゲン写真なんかを見ながら、これがガンですね・・・みたいな [… 続きを読む]

自分の恵まれた環境に感謝!

Hさんが退院する前日、がんセンターの15階の眺めの良い待合室からぼーっと外を眺めている(実際には眼下に築地市場が見える)姿が未だに忘れられない。いつも冗談ばかり言って私たちを笑わせていたHさん。そんなHさんが寂しそうに思いにふけっていた。あまりの寂しげな後ろ姿に声をかけられなかった。その夜、Hさんがいつものように私たちの病室に遊びに来た。そして同室のSさんが「あんた、さっき何思いにふけってたんだよぉ。似合わないんだよぉ。」そしてHさんがぼそっと言った。「退院したくないな・・・」 理由を聞いてみると、Hさんの家はあまり家族の協力体制が整っていないらしく、Hさんが病気でつらいのに母親はパチンコに出 [… 続きを読む]

退院、そしてこれからが本当の闘病生活

本日めでたく退院した。実際、私の場合はあまりめでたくはないのだが、まあとりあえずめでたいということにしておこう。20日ぶりの我が家。これからの闘病生活に若干不安はあるものの、気分は晴れやかだった。パラマウントベッドもちゃんと私の狭い部屋に収まっていた。午前中に退院したので、お昼ご飯を作って義母が待機してくれていた。本当にありがたいことだ。夜には両親が来てくれる。家族の暖かさ、ありがたさを痛感した。今までの私の場合、自分の生活・仕事で手一杯で、ちょっと家族をないがしろにしてきたところがあったので、このように家族への感謝の気持ちを持てたことはちょっとガンに感謝かな。 それにしても、ガンが発覚して以 [… 続きを読む]

ブログの反響

今日の体調はまずまずといったところ。昼に1回痛み止めを服用、今もちょっと痛いので、もしかしたらまた寝るときもロキソが必要かもしれない。にもかかわらず「まずまず」と書いたのは、ようやく2週間たって口内炎が治ったからだ。発生後1週間で一度治ったのだが、その後すぐに復活、さほどの痛みではないにせよ、やはり食事を取るときは不快感があった。歯茎の痛みに続き、口内炎としばらく余計な痛みに悩まされていたが、これでようやくおしりの痛み1本になった。ああ、まだもう一つあった。ケロイドのひりひりする痛みだ。これについては、また後日写真とともにお話することにしよう。 さて今日はブログの反響という題にしてみた。私のガ [… 続きを読む]

穏やかな一日

ゴールデンウィーク最終日の日曜日(といっても私にはGWはまったく関係ないが)、一日中雨が降っていたこともあり、特に我が家の界隈は住宅街というよりオフィス街なので人通りも少なく、とても静かだった。明日からはまた騒々しい日々が始まるであろう。 私の体調も今日はロキソ&便コントロールが比較的うまくいき、安定した穏やかな時を過ごすことができた。ここのところずっと痛みと闘ってきたので、こんなに穏やかな気持ちになれたのは久しぶりだ。こんなに穏やかだったのだから、それこそ昼寝でもすればよかったのだが、そこは貧乏性の私、時間がもったいないと、普段できないことを次々にこなした(この余裕のなさがまさにガン体質!( [… 続きを読む]

マインドを保つのは難しい

度々このブログにも登場しているガン仲間のHさんだが、今日彼女とメールのやりとりをしていてちょっと考えさせられたことがあったので、それについて書こうと思う。 再度彼女の状況を説明しておくと、彼女は3年前に卵巣がんで手術、抗がん剤治療を行っていたが去年の秋に再発、今は再び抗がん剤治療にがんばっているのだが、彼女曰くだんだん抗がん剤も効かなくなってきているのでかなり不安が募っているとのこと。だからたまに彼女の口からは弱気な発言も出てくる。もちろんそういうときは私は「ガン治療には気力が大事!」という話をしてなんとか彼女が前向きになってくれるよう励ますのだが、そんな彼女からのメールに次のように書かれてい [… 続きを読む]

いい時期にガンになった!?

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日中は青空が広がり若干蒸し暑いぐらいで、晴れた夏のような天気であった。それが夕方4時ごろに一変、ものすごい突風が吹きベランダの植木鉢を倒したかと思いきや、嵐のような大雨になった。一方私の体調は天気と正反対、朝から夕方4時ぐらいまでは昨日同様便と痛みとの格闘であったが、4時頃から母のマッサージ効果もあって痛みが激減、急に体調が良くなってきた。散歩に出ようかと思ったが、嵐だったし、恐らく1、2時間したら天気が回復すると思ったので、先にびわ葉温灸をやって時間調整することにした [… 続きを読む]

抗がん剤の副作用の再来のごとし

夜中の3時に目が覚め下痢がスタート。そのあと朝の8時まではなんとか落ち着いていたが、8時を皮切りに下痢の応酬。午前中は30分に1回トレイにこもっていた・・・。まさに抗がん剤の副作用の再来のごとしであった。しかしおかげで完全に便秘は解消(たぶん)!!下痢は苦しいが、とにかく気分的には楽になった。 副作用のつらさについては3月28日の記事に書いてあるが、あれは本当につらかった。そして今回も同じような状況ではあるのだが、なぜかあのときほど苦しくない。もちろん抗がん剤の副作用による下痢とカマによる下痢との強さの違いということもあるだろうが、私が思うに、1.こうなることがあらかじめ予測できていたこと 2 [… 続きを読む]

大泣きの意外な効果

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今日は昨日ほど強い精神力を発揮できる動機となるものがなかったせいか、痛みを押さえ込むことができず、一日中痛みと闘っていた。痛みで母のマッサージを中断したのは初めてだ。マッサージを中断し、お風呂に飛び込んだが効果なし。またもや精神が限界に到達し、夕方に大泣きした。 しかし、そのとき意外な効果を発見した。大声をあげて思いっきり泣くと、なぜか痛みが和らぎ、精神的に落ち着きを取り戻した後はかなり痛みが軽くなっているのだ。今日もそうだった。 実は、 [… 続きを読む]

時価総額2000億円より大切なもの

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SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)のミクシィがマザーズに上場、時価総額2000億円の企業になったそうな。実はこのニュースには私も主人も少々複雑な思いがある。なぜならほぼ同時期にSNSの開発に着手していたからだ。ちょうどSNSが注目され始めた2004年、ちょうど私たちはシリコンバレーにいた。そしてその頃はミクシィよりもむしろグリーのほうがSNS界ではリードしていた。それがこの2年半であれよあれよという間にミクシィがトップに躍り出て [… 続きを読む]

肩の力の抜きどころがなんとなくではあるが分かり、気持ちがすっきり

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最近に限らず前からコメントとして多くの方からいただいた言葉、そして母にもよく言われるのが「もう少し肩の力を抜いて、気楽にやっていったら?」という言葉である。自分ではけっこう気楽にやっているつもりなのだが、やっぱり傍から見るとそうは見えないのであろう。生真面目でストイックで合理的で・・・そしてそれによって自分をときには追い込んでしまう・・・。自分としては自分が自分を追い込んでいるとは思っていなかったのだが、最近そうなのかもしれないと思うようになってきた。肩の力を抜く必 [… 続きを読む]

病気にならない人に対する説明がない(本編)

昨日の告知どおり、今日は午前中にブログを書いてしまおうと思う。8時15分に痛みで目が覚め起床、急いでりんごを剥いて軽く空腹を満たした後8時45分にボルタレンを服用(本当はボルタレンの服用時間は9時なので15分前倒し)、9時半ごろにようやく効いてきた。昨日寝るときから今日の目標はこのタイトルでブログを書くぞ!と気合を入れていたので、今朝の目覚めはいつもより若干爽やかだったような気がする。やはり人間、明確な目標・目的を持ち、しかもそれが楽しいものであったりすると、朝の目覚めもいいようである(^^)。 早速本題に入ろうと思うが、以前からこのこと(タイトルのこと)は感じていた。自然療法では病気の原因は [… 続きを読む]

この1年はとにかく辛抱しよう

今年は積極的に友人に会っていくという所信表明を新年早々このブログでしたことは記憶に浅いが、早速有言実行ということで、今月29日の大学のゼミの新年会に参加するつもりでいた。そして昨日の夜、今度は銀行時代の仲間から今週金曜日の飲み会のお誘いを受け、電話を切った時点ではやはり参加する方向で考えていた。しかしその電話を聞いていた母から一喝を受けた。「あんた焼き鳥屋の飲み会に参加していったいどうするつもりなの!!??」と。 実は私はゼミの新年会にしろ銀行の飲み会にしろ、年に1回のことなのだからとみんなと同じものを食べるつもりでいた。お酒はたくさんは飲めないが、でも1杯ぐらいはつきあうつもりでいた。そんな [… 続きを読む]

初心に戻る

最近少しずつ過去の記事を最初から読み返している。読み返し始めた当初は内容及び誤字脱字のチェックが目的だったが、読み進めていくうちにそれらに加え、私に初心に戻って再びがんばる気持ちを与えてくれることに気がついた。毎日の記録を読むと、1年前も今と変わらず毎日痛みと闘っている私がそこにいた。そして一所懸命散歩やびわの葉温灸などの治療メニューをがんばってこなしている私がいた。ちょうど今日で4月10日まで読み終わったが、内容としては、アメリカでガンの告知を受け急遽日本に帰国、手術でさらに余命1年の宣告を受けどん底に落ち、一度だけ抗がん剤を投与した後西洋医学と決別し食事療法を開始・・・というところまでだ。 [… 続きを読む]

新たな自分と出会えた喜び

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<写真の説明>高校時代の友人が送ってくれたお花です 今回は予想以外の長期入院となり、聖路加国際病院の緩和ケア病棟に入院して約1ヶ月になりますが、最初の3週間はただひたすら回復に向けて治療に励む日々で、私にとっての入院生活は「快適」ではありましたが「楽しい」というものではありませんでした。ところが1週間前にあるきっかけで新たな自分と出会うことができてからというもの、快適さにさらに楽しさが加 [… 続きを読む]

正直疲れ気味です

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写真は「アラゴナイト」という石で、リラックス効果があるそうです。 皆さん応援メッセージ有難うございます。 それなのにこんな弱音を吐いて本当に申し訳ないのですが、正直、私自身かなりこの長期にわたる闘病生活に疲弊しきっています。 左を向いても右を向いても痛み止めを使っても何をしても痛みは取れず、そしてその解消法が見出せないので、イライラが募るばかりです。 あんなに薬嫌いだった私が処方されるまま薬を使って何とかしようとしているにもかかわらず痛みが解消されません。 少し [… 続きを読む]

闘いの終焉

2008end.jpg 【写真】オーストラリアの自然遺産フレーザー島で撮りました。美しい自然が豊富にあり、また行きたい場所のひとつでした。 みづきが亡くなってから一週間が経ちました。厳密には、今記事を投稿している15分後に、みづきの人生最後の呼吸を終えました。 みづきが病院を出る際、今までみづきに携わってくださった先生方、看護師さん、ボランティアさん皆さんが最後のお別れに来てくださいました。悔いの残らない闘病とする為の要素のひとつとして、病院や医療スタッフからの接され方も重要だと思います。納得が行くまで辛抱強く説明してくれた [… 続きを読む]