西洋医学に見放され、余命1年の宣告にも負けず、自己治癒力で勝負しています
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本気になれない自分がいやになる

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<写真の説明>アメリカの友人からの贈り物。山内一生工房のうちわ。なんとも心憎いプレゼントで、さすが!という感じだ(^^)。「さすが」の意味については内緒にしておこう(笑)。

とりあえず痛みのコントロールはついてきて、無気力感も最悪の状態からは脱することができたようだ。今と比べると明らかに分かるが、やっぱり3日前は確実に「おかしかった」みたいだ。単なるサボリと無気力は違うことが分かった。身体がものすごく重かった。

今はあそこまでの身体の重さはないが、それでもまだ全力を出し切れない自分がいる。なぜなのだろう?私、どうしてしまったのだろう?

れおさんのコメントに「サポートしてくださった人達に感謝する気持ちがあるのならば全力で病気を克服する事だとおもいます。」と書いてあったが、まったくそのとおりで、私も頭では分かっているのだが、どうして全力を出し切れないのか自分でも分からない。やらなければいけないことがたくさんあるのに、食事だってもっと厳格にならなければいけないのに、なぜ本気になれないのだろう。CTであまりいい結果でなかったのに、いったいどこまで自分は追い詰められれば本気になれるのだろう。最近、そんな本気になれない自分に嫌気が差している。

最近主人との会話でよく出てくる言葉に「結果を出している人はちゃんとやるべきことをやっている」という言葉がある。先日金スマで、Qちゃんこと高橋尚子選手のことをやっていた。ご存知の通り彼女はシドニーオリンピックで金メダルを取った後、スランプに陥り引退に追い込まれるほどのつらい経験をしたが、先日奇跡の復活を遂げて誰もが失敗すると思っていたチームQの独立を成功させた。しかし当然その成功の裏では、彼女は人一倍の努力をし、何事にも全力を出し切っていたのである。

写真のうちわをくれた友人も成功している人の一人であるが、彼もやはりやるべきことはやっている。今はかなり時間的にも金銭的にも余裕のある彼であるが、でもここに至るまではそれこそ睡眠時間を削って勉強をし、私たちが高校・大学生活を謳歌していたときにアメリカで苦労していたのである。

この世にただのらりくらりしていて成功した人なんていないと思う。ちなみにまた「成功」とか書くと「お金のことばかり」と言われそうなので(苦笑)、成功ではなく「結果」としよう。それに私もここで言いたいことはビジネス的な成功ではなく、とにかく自分の希望する結果が出せている人のことを論じているので、そのほうが適切な言葉だと思う。

このように結果を出すにはやるべきことをやらなければいけないということが分かっているのに、自分がやれていないことにものすごい焦りがあり、怒りを覚える。本気になれない=決して完治をあきらめているのではない。それどころか妙な自信だけはあり、自分は完治できると思っている。本気でやっていればその可能性もあるだろうが、今の私の状況ではとても完治などできそうもないのに。いったいこの自信はどこからくるのであろうか?単なる自信過剰の性格からくる勘違いなのだろうか?

結果を出すには、100%力を出し切ることがもっとも重要だが、それと同時に向かう方向が間違っていては意味がない。そういう意味ではとりあえず私の進むべき方向は間違ってはいないと思っている。従って今の最大の私の問題は、力を出し切っていないことにある。「力を出し切る」というのはかなり主観が入る言葉なので、どこまでやれば力を出し切ったことになるのか、それは非常に難しい問題であるが、少なくとも自分の中では「100%出し切った」と満足できることは最低条件であろう。ところが私の場合、肝心な自分が不満足な状態であるからぜんぜん話にならない。

ただし、とりあえずこれについては、長い時間をかけて解決していこうと私は思っている。先日の無気力感のときも少し焦ったが、焦ったところでどうしようもなく、それにたったの3日で解決した。今回の問題はそれほど簡単には解決しそうもないが、でも長い時間をかければいつの日か吹っ切れるときがくるような気がする。以前佐藤さんが「今を生きなさい」「できなかったと思うのではなく、できたと思うようにしなさい」と教えてくれたが、今こそそれが必要なときだと思っている。それを実践し、心からそう思えるようになったときに、吹っ切れるような気がする。

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著者プロフィール

みづき
1970年東京生まれ、女性。既婚。子供はなし。米国シリコンバレーのIT企業のCFO、および日本のコンサルティング企業の役員としてそれぞれ在職中。2006年1月、米国西海岸(シリコンバレー)在住中に癌を告知され、急遽帰国しました。現在は東京・新富町(築地の近く)の自宅にて末期直腸癌(ステージⅣ)で闘病中です。
この写真は、2005年12月8日、サンフランシスコのお世話になっている弁護士事務所のクリスマスパーティに出席したときのもの。これが最後の飲み会でした・・・。お酒をこよなく愛した私も、お正月以来一滴も口にしていません・・・。また飲める日が来ると信じてがんばります!