西洋医学に見放され、余命1年の宣告にも負けず、自己治癒力で勝負しています
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腸閉塞(ちょうへいそく)の恐怖、再び

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私の願いは届かなかった・・・。結局朝まで出なかった・・・。最後の頼みの綱であったアメリカの下剤も失敗に終わった・・・。

というわけで、さすがにこれ以上自力ではどうしようもないので、病院へ行って出してもらうことにした。さすがに今日は主人もついていってくれた(かなりフラフラだったのでありがたい)。病院へ行くまでは痛くて苦しくてかなりつらかった。なぜならもう肛門まで便が降りてきているからだ(なのにどうしても出ない!!)。

病院へついて受付の看護師さんに「今日は主治医の先生担当の日ではないですけど、どうされました?」と聞かれ、「便が出ないんです・・・」と言った早々感情的になってしまい、泣いてしまった・・・。そしてとても座って待っていられる状態ではなかったので、ベッドで待たせてもらうことにした。待つこと1時間。ようやく診察室に入った。

最初はお決まりの触診。もう便がそこまで来ているのでかなりやばかったが、なんとか便は出ずに済んだ(実際は出たほうが良かったのだが(^^;))。そしてまたレントゲンを撮るように言われた。最近私はすべてに対し疑心暗鬼になってしまっており、今日もいちいち医者が何かをする、あるいは言うたびに「それは何のためですか?」とか「何の目的ですか?」と聞いた。医者もちょっといやな顔をしていたが、自分の身は自分で守らなければいけないのでそんなことを気にしてはいられない。ましてやレントゲンは撮っても意味がないと思ったし(どうせ”便がかなり詰まってますね”と言われるだけだから)、先日もブログに書いたようにできることなら避けたほうがいいので、理由を確認したかった。そしたら、便のたまり具合で処置法が変わってくるというので、私も納得した。

レントゲンが終わり、再び診察室へ戻った。そこで言われたことが・・・私を恐怖のどん底に突き落としたのだ!!

まず言われたことは「レントゲンでは分かりませんが、恐らくガンが大きくなってしまっているのでしょう」だ。え!?そんな馬鹿な!カマを減らす前まではなんの問題もなかったのだから、そんなはずない!私はそう心の中で叫んだ。

そして次に言われたことは「人工肛門を検討しましょう」だ。えええええ!!!!!????なんでーーーーーー!!!????腸閉塞にもなっていないのにーーーーーー!!????すぐに私は反論した。

「便は出ていないといっても少しは出てますし、ガスも出にくいけどちゃんと出ています。なのに人工肛門なんですか?」

「はい、検討する必要があると思います」

「でもそれは”もし腸閉塞になったら”という話であって、将来的な話ですよね?」

「いや、もうここ数日中の話ですよ。本当であれば今主治医の先生に診てもらって、必要であれば即入院ということになるのですが、今日は主治医の先生が学会で不在なので無理ですけど、このまま出なかったらそうなります」

「でも腸閉塞というのは便もガスもまったく出ないんですよね?」

「そんなことないですよ。不完全腸閉塞というのがあって、その場合は便もガスも少しは出ます。ですのであなたの場合は半分腸閉塞になりかけていると言えます」

「・・・・・・」「私、腸閉塞にだけはならないように気をつけてきたんです・・・・」ここまで言うと涙があふれてきた・・・。

そして恐怖の話はこれだけに終わらず、さらに追い討ちをかける事実が!!!なんと便を出す方法がないというではないか!!なんのためにここに来たと思ってるんだ!!さすがにこれには私も食い下がった。しかし、浣腸も手で掻き出すことも、また内視鏡検査の下剤を飲むこともすべてだめだと言う。理由はそれぞれにあり、理由を聞いて私もすべてを納得したわけではないが、とにかく医者がだめだというのだから今日のところはどうしようもない。とにかくカマを増量して徹底的に水分をとり、便をやわらかくして自力で出していくしかないという。まさかの結果にかなり落ち込んだ。診察室から出るときも涙が止まらなかった。

今日は母に来てもらう日ではなかったのだが、すっかりパニックになってしまった私は、家に戻り母に電話して、とにかく今日来てもらうことにした。さすがに電話口の私の様子の深刻さに、母もすぐに来てくれた。でも母には申し訳なかったのだが、母が来るまでの2時間の間に、すでに腸閉塞の恐怖からは解放されつつあった・・・。急に便が少しずつではあるが出だしたのだ。ほぼ30分から1時間おきに、親指大ぐらいの便が出るようになった。

というわけで、まだ予断は許さないが、それからもまあまあ順調に出ているので、とりあえず最悪の事態だけは避けられそうだ。いやはや、午前中はどうなることかと思った。暗い話ばかりですっかり私も暗くなってしまったが、午後になり少し気持ちも回復してきた。まだ現在も排便に苦労しているが、まあとにかく少しでも出るようになってきたので安心だ。さすがにこれ以上便を増やしてはならぬと、今日は朝から何も食べずに、ひたすらにんじんジュースと水だけで過ごしている。夜に低残渣(ていざんさ)食として、じゃがいも1個とお豆腐だけ食べた。明日のお昼ご飯まではとりあえずジュースと水だけで過ごしてみようと思う。もうあの苦しみは二度とごめんだ。

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著者プロフィール

みづき
1970年東京生まれ、女性。既婚。子供はなし。米国シリコンバレーのIT企業のCFO、および日本のコンサルティング企業の役員としてそれぞれ在職中。2006年1月、米国西海岸(シリコンバレー)在住中に癌を告知され、急遽帰国しました。現在は東京・新富町(築地の近く)の自宅にて末期直腸癌(ステージⅣ)で闘病中です。
この写真は、2005年12月8日、サンフランシスコのお世話になっている弁護士事務所のクリスマスパーティに出席したときのもの。これが最後の飲み会でした・・・。お酒をこよなく愛した私も、お正月以来一滴も口にしていません・・・。また飲める日が来ると信じてがんばります!