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今回の腸閉塞騒動を振り返って思うこと

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今日は痛みも比較的軽く食欲もばっちりで(むしろ食べ過ぎの傾向 !?)、体調よく過ごすことができた。つくづく思うが、普通におなかがすいて、おいしく食べられて、食べた後痛むことも苦しむこともなくて、排泄もきちんとできて、夜はちゃんと眠ることができて、朝は気持ちよく目覚めることができる・・・こんなごく当たり前のことができるだけで人間こんなにも幸せな気持ちになれるのだと。これもガンになってそんな当たり前のことすらできない体験をしたからこそ、幸せを感じることができるのだと。そういう意味では、再び幸せを感じられる生活を取り戻してくれた今回の手術は、私にとってとても意義のあるものであったと思う。

手術直前の生活は、今から考えても人間の生活として成り立っていなかった。ただ息をしているだけ、というような状態であった。ストーマになっていろいろ不便なこともあるが、でも便利なことも一つだけあったりして(いちいち排便のためにトイレに行かなくて済むこと)、現状ではまあまあ快適なストーマ生活を送っている。退院してから今日で4日目だが、義母と一緒に丸ビルを散策するなど、ゆっくりではあるが2時間ぐらい歩くことができた。3日前の無気力感が嘘のように、今日は1回もベッドに横たわることなく精力的に行動できた。

あの無気力感はいったいなんだったのであろう。たえさんやまるさんもコメントに「手術後は無気力感があった」と書いている。特にまるさんの場合は私と同様、ガンの手術をした後に腸閉塞を起こしての再手術であった。私は無気力感の原因を探るべく、少し時間をかけて思考してみた。そして100%そうではないが一部「無念さから来た無気力感」もあったという結論にたどり着いた。

2月末に手術を受け3月初旬に退院してからのこの約8ヶ月間、私なりにいろいろと努力を重ねてがんばってきた。特に食事療法に関してはかなり厳しくやってきたと思うし、運動もそこそこきちんとできていたと思う。唯一不足していることがあるとすればメンタル面だと思うが、とにかく一生懸命やってきた。なのに、今回のこの結果である。腸閉塞だけは起こしたくないとがんばってきた結果が腸閉塞だったのだから、これ以上の落胆はない。ただ、一つだけ私が腸閉塞に関して誤解していたのは、腸をふさいでいる腫瘍が大きくなるか、あるいは便が硬くなって詰まって出なくなった場合が腸閉塞だと思っていたことだ。しかし、実際は私がそうであったように、腸の動きが悪くなって便やガスが出なくなる腸閉塞もあるということだ。むしろこのタイプの腸閉塞のほうが多いのかもしれない。しかし私は、便を硬くしないようにしよう、便秘しないように食物繊維を多く摂取しよう、といったような、俗に言う「便秘解消法」にばかり気を使い、あまり腸の動きを良くすることには注力していなかった。私の腸の動きが悪いのはとっくに認識しており、腸の蠕動(ぜんどう)運動を活発にすることが重要であることは知っていたのでまったく注力していなかったわけではないが、でもどちらかというと前者のほうに注力する傾向にあった。

またここで一つみなさんを落胆させるような訂正をしなければならないのだが、腹膜に転移していた腫瘍は決してなくなってなどいなかったのである。主人が聞き間違えてブログにそう書いてしまったのだが、後日私が再度主治医に確認したところ、8ヶ月前と変わらず腹膜に転移はしているとのことだった。ただし肝臓と肺には幸いにも転移は認められなかったとの事。しかし、微増ではあるが腫瘍は大きくなっており、つまりこの8ヶ月がんばった成果はあまり出ていないということなのである。こういう事実からも、やはり落胆の気持ちは隠せないし、これが無気力感につながっていったのではないかと思うのである。だいぶ気持ちの切り替えができてきたとはいえ、正直現時点でもまだ100%の切り替えはできていない。今後また一生懸命がんばったところで果たしてよくなるのだろうか、努力は報われるのだろうか、けっこう腸閉塞には何度でもなると聞くし、また腸閉塞になってしまうのではないか、という不安がぬぐいきれない。

ある人からこう言われた。良くなると思っていれば良くなるし、悪くなると思ったら悪くなると。メンタル面の重要性は、科学的に証明できないが故軽視されがちだが、かなり重要なファクターであると私は思っている。よって今日から気持ちを切り替えて、良くなることだけをイメージして再出発したいと思う。とにかく今はおいしく食事ができることが何よりも幸せに感じているので、思いっきりその幸せを感じながら生きて行きたい。よって多少枠をはみ出しても、それで思いっきり幸せを感じることができるのであれば、そのほうが良いのではないかと考えるようになった。あまりゆるくし過ぎると人間歯止めが利かなくなってくるので、その点には注意しなければいけないが、私の場合食事に関してはかなり厳格にやってきたので、多少の脱線は許される範囲なのではないかと個人的には思っている。

とにかく今回の腸閉塞騒動は、私に多くの面で良くも悪くも影響を与え、いろいろなことを考える機会を与えてくれた。

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著者プロフィール

みづき
1970年東京生まれ、女性。既婚。子供はなし。米国シリコンバレーのIT企業のCFO、および日本のコンサルティング企業の役員としてそれぞれ在職中。2006年1月、米国西海岸(シリコンバレー)在住中に癌を告知され、急遽帰国しました。現在は東京・新富町(築地の近く)の自宅にて末期直腸癌(ステージⅣ)で闘病中です。
この写真は、2005年12月8日、サンフランシスコのお世話になっている弁護士事務所のクリスマスパーティに出席したときのもの。これが最後の飲み会でした・・・。お酒をこよなく愛した私も、お正月以来一滴も口にしていません・・・。また飲める日が来ると信じてがんばります!