西洋医学に見放され、余命1年の宣告にも負けず、自己治癒力で勝負しています
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やむを得ず魚解禁

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肉、魚、卵、乳製品禁止メニューをリクエストした結果、豆腐のあんかけと豆腐ステーキしか出てこなくなってしまったのでさすがに嫌になり、魚だけOKに変更した。それもそのはず、病院の食事は現代栄養学に基づいて作られているので、これらを禁止にしてしまったらたんぱく質摂取のためには豆腐を出すしかないからだ。しかも病院の食事は必ずメインディシュに魚か肉を出すので、肉と魚を禁止にすると、毎食豆腐のあんかけを食べることになる。豆腐のあんかけは好きなメニューではあるが、さすがに毎食では飽きてくる。同じ豆腐料理でも味付けがバラエティに富んでいればけっこう食べられると思うのだが、なんせ私の場合はバターとかも使えないので、結局豆腐の冷奴、あんかけ、ステーキ(といってもただ焼くだけ)のいずれかに限定されてしまうので、とうとう私もギブアップしてしまった。

魚OKにしたので今後は毎食魚を食べることになってしまうが、入院中はある程度のことはしかたがないということにした。しかし、実は心の奥ではこの状況をむしろ歓迎していた(^^)。だってそうでしょ、普段食べられない(おいしい)ものを食べられるんだから(^^)。出されても食べないという方法もあるが、ものすごい食欲なので、出されたものをすべて食べないとおなかがすいて仕方がないのだ。

さらに明日の朝食からは納豆をオプション(51円)でつけることにした。また、これはあまり知られていないことだが、漬物と海苔とふりかけは無料でオプションでつけられる。さらに私の場合はおにぎりオプション(無料)も選択していたので、おにぎりにそれらをつけて食べていた。なぜならおにぎりオプションといっても、中身は何も入ってないし、のりがついているわけでもない、単なるごはんの塊からだ。要するに本来このオプションは、ご飯茶碗だと食べにくい患者さんのために、一口大に握って食べやすいようにすることが目的で提供されているサービスなのである。たまたま配膳カートを見ていたときに他の患者さんのトレーにあったおにぎりを見つけ、看護師さんに頼んで私もそうしてもらったのだ。それにしても何ヶ月ぶりの白米だろうか。やっぱり白米はおいしい!あまりのおいしさに、何もつけなくてもごはんだけでいくらでもいけてしまう。しかもこれはうわさだが、聖路加のごはんはこしひかりを使っているそうなので、実際おいしいお米なのかもしれない。

なんでもおいしく食べられてQOLはアップ、食欲があってけっこうなことなのだが、ここ最近食欲に任せて食べ過ぎているせいか、便もガスもたまり気味でお腹がパンパンになってきた。あまり調子に乗っていると痛い目に遭いそうなので注意しなくては。痛みのほうはまあまあ抑えられているが、やはり薬を飲む時間前ぐらいになると、さすがに切れてくるため痛みが強くなる。でもベッドに横になっていれば痛みがかなり軽減されるので、調節可能だから以前のように生活に支障をきたすことはない。

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著者プロフィール

みづき
1970年東京生まれ、女性。既婚。子供はなし。米国シリコンバレーのIT企業のCFO、および日本のコンサルティング企業の役員としてそれぞれ在職中。2006年1月、米国西海岸(シリコンバレー)在住中に癌を告知され、急遽帰国しました。現在は東京・新富町(築地の近く)の自宅にて末期直腸癌(ステージⅣ)で闘病中です。
この写真は、2005年12月8日、サンフランシスコのお世話になっている弁護士事務所のクリスマスパーティに出席したときのもの。これが最後の飲み会でした・・・。お酒をこよなく愛した私も、お正月以来一滴も口にしていません・・・。また飲める日が来ると信じてがんばります!