西洋医学に見放され、余命1年の宣告にも負けず、自己治癒力で勝負しています
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麻薬は高い!

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今夜中の3時。ついさっきまで「今日はブログはお休みします」と書くつもりだったのだが、結局はパッチの効果が薄れてきただけのことだったようだ。さっきまであれだけ痛くて調子が悪かったのに、パッチ交換後痛みが引いてきたら俄然調子が出てきた。

今日は2箇所病院へ行かなければならなかったのでものすごく大変だった。まず2時に聖路加の緩和ケアの予約が入っていた。なんとか結果的には予約には間に合ったものの、なんと2時の予約だというのに1時半までお風呂に入っていたのだから、本当に近いというのは何にも変えがたいメリットだ。起床後たったの2時間の間に2度も排便し、そのたびに痛みを和らげるためのお風呂に入らなければならないのだから時間がいくらあっても足りない。時間だけならまだいいが、痛みはそう簡単に引くものではないので、いつも言っているが、予約に間に合わせるのが一番苦労する。

緩和ケアは順番が一番だったので、3時には聖路加を出ることができ、その足でそのまま鉄砲洲診療所へ行った。鉄砲洲診療所のほうは予約は入っていない(というか取れない)が、到着したらなんと激混み。優に1時間以上は待つことが予想されたので、診察券を出して一度家に戻ることにした。3時半には家に戻れたが、そこからがまたまた大変だった・・・。

・・・とここまで書いて読み返してみたら、なんとつまらないことを書いていることか!今日は薬の値段の話をするつもりだったのに、どうでもいい私の一日のスケジュールを書いていた・・・。というわけで、途中だがここで終わりにして、本題に移ろう。

今日緩和ケアの主治医にパッチが3日もたないという話をし、2日に1回交換したいと申し出て承諾を得た。また今2.5mgを1と1/4枚貼っているのだが、その上に5mgというのがあるので、5mgのほうで量を調節したいという話もした。というのも、薬の量は倍になっていても、値段は倍にはなっていないからだ。つまり5mgのほうが少しお得なのだ。

ここまで細かい計算をするようになったのには理由がある。そう、麻薬がべらぼうに高いからなのだ。今までは医者が処方するとおりに薬局へ行ってただ薬をもらっていたのだが、ある日薬局で今までにない高額な金額を請求され、びっくりしてなぜこんなに今日は高いのか聞いたのがきっかけであった。その日とは、初めて麻薬であるパッチを処方された日のことである。

それまで気づかなかったのだが、薬局の領収書には各薬の値段が書いておらず、調剤料いくら、薬の合計がいくら・・・のように、すべて合計でしか書いていない。今まではせいぜい2000円とか3000円ぐらいだったので、あまり気にしていなかったのだが、その日はそんなに薬の量は増えていないのに16000円も請求されたのだ。それでびっくりして確認したら、高額の犯人はパッチであることが判明。普通の薬は300円ぐらいなのに、パッチは2.5mg1枚で約3500円もするのだ(10割の値段で)。その3割負担だから、自己負担は1050円になるが、それでも3日に1回貼り替えなのでけっこうな金額になる。しかも最近はそれを2枚必要とするし、さらに2日に1回の貼り替えにしようとしているので、かなりの負担になる。というわけで、今までのようにのんびりとかまえていることもできなくなり、細かく値段をチェックし、少しでも安く済むように頭を使うようになったというわけだ。

みなさんは薬の値段を知っているだろうか?今回思ったのだが、そもそもレシートに各薬の値段が書いていないのがおかしくはないか?いまどき、合計金額だけ提示して許されるのは、すし屋や料亭やクラブぐらいなものだ(笑)。それに聞けば教えてくれるようなものなのであれば、なおさら最初から書いておくべきだと思う。

とにかく今回の件では、麻薬がものすごく高いのにはびっくりした。余計に早く麻薬を使わないで済むような生活に早くしなければと思った。そして、医者は薬の値段など気にしていないし、そもそも知らないと思うので、自分で勉強して自分を守らなければいけないとも思った。何もこれは薬だけに限ったことではない。とにかく一に勉強、二にリサーチで、自分で調べて情報を得なければ、損をするだけなのだ。

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著者プロフィール

みづき
1970年東京生まれ、女性。既婚。子供はなし。米国シリコンバレーのIT企業のCFO、および日本のコンサルティング企業の役員としてそれぞれ在職中。2006年1月、米国西海岸(シリコンバレー)在住中に癌を告知され、急遽帰国しました。現在は東京・新富町(築地の近く)の自宅にて末期直腸癌(ステージⅣ)で闘病中です。
この写真は、2005年12月8日、サンフランシスコのお世話になっている弁護士事務所のクリスマスパーティに出席したときのもの。これが最後の飲み会でした・・・。お酒をこよなく愛した私も、お正月以来一滴も口にしていません・・・。また飲める日が来ると信じてがんばります!