西洋医学に見放され、余命1年の宣告にも負けず、自己治癒力で勝負しています
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みんなが思っているほど私は元気じゃない

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皆さんを驚かすつもりは毛頭ないが、恐らく皆さんが思っているほど私は元気ではない。かといって、皆さんが思っているほど深刻な状況でもない。ブログを読んでいる人たちは、けっこう私が元気だと思っているようだが、逆に、初めて私が進行がんで余命1年だなんていう話を聞いた人たちは、もうやせ細ってベッドから起き上がれないような、かなり深刻な状況下にあると思っているようだ(^^)。

なぜこんな話を今日書くかというと、弟が私の状態を見て、想像以上に具合が悪いことにショックを受けていたという話を今日母から聞いたからだ。弟夫婦と両親は、家は別だが同じ敷地内に住んでいる。おととい練馬の実家に一時避難した話はブログに書いたが、急な話だったし短時間だったので、弟には私が行くことは知らせてなかった。ちょうど父に話があったらしく、弟は私が来ていることを知らずにたまたま仕事帰りに両親の家に立ち寄った。そしてタイミングが悪いことに、ちょうどその時は私の痛みがピークを迎えているときで、緩和ケアに電話したのにつながらず、私がおいおいと泣いているときであったのだ。私も痛みに耐えるのに精一杯で、あまり弟の様子をじっくり観察している余裕はなかったのだが、弟は私の姿を見てかなり驚いているようであった・・・。

弟は、私のブログと母からの話で、私の状況はほぼ把握しているものの、直接会うことはほとんどなかったので、まさかここまで痛がっているとは思っていなかったようだ。それは父も最初そうだった。最近は仕事が楽になったのでしょっちゅう我が家に来ているため私の状況をかなり把握しているが、以前は母からの話がすべてであった。もちろん母も私がかなり痛がっているという話はしたのだろうが、やはり「百聞は一見にしかず」のようだ。父も、初めて私が大泣きしている様子を直接見たとき、ここまで痛みがひどいものだとは思っていなかったと、あとで母に話していたようだ。

やはりブログのように、文字にすると正確には私の状況は伝わらない。ブログを読んで皆さんを暗い気持ちにさせることが目的ではないので、やはり軽いタッチで文章も書くし、ましてやいちいちどのぐらい痛いのかなどという話を伝えるために書いているわけではないので、ある程度はそういうことも書くが、それ以外のことも書く。だっていつも言っているように、ブログを書くのは、今の私にとってはとても楽しいことだからだ。しかし実のところ毎日そうなのだが、ブログを書く1時間という時間はぎりぎり捻出できているのであって、それ以外の時間はほとんど撃沈状態なのである。

少し話が横道にそれるが、ブログを書くことがいかに楽しいことか、そしてそのためにはどんなに苦しくてもがんばれるかというエピソードを紹介しよう。その人も私と同じ状況、つまりかなり具合が悪いにも関わらずブログだけはほぼ毎日欠かさず書いていた人がいた。私と同じぐらいの30代の女性であったが、かなりガンは進行しており、自分で言っていたが、延命目的の生活を送っていたようだ。そして実は残念ながらその方は先日亡くなった・・・。しかし超驚きなのは、なんと亡くなる3日前までブログを書いていたという事実だ。これにはさすがの私もびっくりした。ブログを読むと、最後のほうは酸素吸入を自宅でしながらの生活だったようだが、そんな状況でもブログだけは欠かさず書いていたのである。彼女のブログに対する熱い思いにも驚きだが、人間死ぬ3日前までブログを書くことができるのだということにも驚いた。

なんか今日は変な話になってしまった(^^;)。重ねて言うが、別に皆さんに私の大変な状況を知ってもらいたいからこの話を書いたわけではない。ただ、多少実際の私の状況と皆さんとの想像にギャップがあることは、事実としてお伝えしておこうと思った次第である。そしてこのギャップが生じることについては、しょうがないと思うし、私も気にしていないので、どうぞ皆さんも気にしないで欲しい。

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著者プロフィール

みづき
1970年東京生まれ、女性。既婚。子供はなし。米国シリコンバレーのIT企業のCFO、および日本のコンサルティング企業の役員としてそれぞれ在職中。2006年1月、米国西海岸(シリコンバレー)在住中に癌を告知され、急遽帰国しました。現在は東京・新富町(築地の近く)の自宅にて末期直腸癌(ステージⅣ)で闘病中です。
この写真は、2005年12月8日、サンフランシスコのお世話になっている弁護士事務所のクリスマスパーティに出席したときのもの。これが最後の飲み会でした・・・。お酒をこよなく愛した私も、お正月以来一滴も口にしていません・・・。また飲める日が来ると信じてがんばります!