西洋医学に見放され、余命1年の宣告にも負けず、自己治癒力で勝負しています
総アクセス数:24,715,762
177

モルヒネの洗礼!

次の記事 | 目次
hana1.jpg


今まで1日も欠かすことのなかった私が2日もブログを書かなかったので、みなさんさぞかし心配されていたと思う。実はモルヒネの洗礼を受け、瀕死の状態であったのだ・・・。まさかモルヒネにこんな副作用があるとは知らなかった・・・。便秘の副作用ばかり気にしていて、それ以外の副作用はノーチェックだった。しかし、医者も医者だ。痛みが取れることばかり強調して、肝心な副作用については事前に何の説明もしてくれないのだから(怒)!

ご存知の通り、3日前から緩和ケアに通い、痛みの除去を本格的に開始したわけだが、デュロテップパッチ(医療用麻薬(モルヒネ)の貼り薬)がまずは曲者であったのだ。あとで知ったのだが、モルヒネを使い始めると、必ず最初に吐き気などの副作用が出て、1、2週間で耐性ができるまでは使い続けないといけないらしい。一度耐性ができてしまったあとは、減らすなり止めるなりしていいそうだが、その前に止めてしまうと、今後モルヒネを使うたびにこの洗礼を受けることになるのだそうだ。この話だって、医者が教えてくれたのではない。主人がインターネットで調べてようやく分かった事実である。

翌日あまりにも吐き気がすごいので、早速緩和ケア直通相談窓口に電話したところ、デュロテップパッチを1/2から1/3に減らしてよいと言われた。そして新たに吐き気止めを処方されたので、主人に取りに行ってもらった。実はこれにも私は憤慨している。そもそも吐き気止めを一緒に処方していないというのはどういうことなのか!!??しかも我が家の場合は病院が近いから簡単に処方箋をもらいに行けるが、遠くから通っている人だったらいったいどうだったであろう。病院へ通うことの大変さを医者はもっと考慮するべきだ。

吐き気止めを飲んで多少吐き気については緩和されたが、それでもこの2日間は気持ち悪くて何も食べられなかった。よってまたもや体重が落ち、とうとう44kgを記録してしまった・・・(^^;)。あのカマストップ事件のときでさえ45kgに抑えていたのに・・・。

もう一つの曲者は、抗てんかん剤のランドセンだった。夜中にトイレに起きたとき、猛烈にくらくらし、壁に手をつかないとひっくり返りそうになった。まっすぐ歩けず、酔っ払いの千鳥足のようになった。そしてものすごい倦怠感と眠気に悩まされ、この2日間起き上がれなかった。とにかく横になって目をつむればいくらでも眠れるという状態で、今までの睡眠不足を一気に解消できたという一部効果もあったが、一日中目はうつろで、なんだか精神病患者のようになってしまっていた。このランドセンについても相談したところ飲まなくていいということになったので、昨日は飲んでいないのだが、そしたら今日少し痛みが出てきた。やはりデュロテップパッチとランドセンの効く痛みの系統が違うのであろう。デュロテップパッチによって夜眠れるようにはなったものの、日中排便したときの痛みにはまったく効かない。この2日間実は便も出ていなかったので、ランドセンが効くかどうかは定かではないのだが、恐らく排便時の痛みにはランドセンのほうが効くのだと思う。それを確かめるために、今日もう一度ランドセンを飲んでみようと思う。夜中に起きてひっくり返って頭を打たないように気をつけねば(笑)。今日から少しずつ便が出始めているので、また明日からはそっちの痛みのコントロール及び便のコントロールをしていかなければならない。

緩和ケアに行けば痛みが取れて万々歳!!便秘の副作用だけに注意していればいい!!なんて思っていたのだが、とんでもなかった!!こんな洗礼を受けるとは思っていなかったし、痛みも簡単には取れそうもない。というのも、便が出始めたとたん、今日はほとんど今までと変わらない痛みに悩まされ、結局ベッドに横たわっている生活に変わりはなかったからだ。まあまだ始まったばかりなので分からないことだらけだが、3日前に思っていたほど道のりは平坦ではないようだ。完全にコントロールできるようになるまでの道のりはかなり長そうである。痛みをとることの難しさを改めて感じた。

続きの記事へ
旧コメント | 目次
記事投稿日:
タグキーワード(AIで自動作成しています)
記事公開当時のコメントは上記「旧コメント」から御覧ください。新たなこの記事のご感想やコメントはTwitterハッシュタグ「みづきの記録」もしくは、フェイスブックのコメントへお寄せください。

続きの記事

(178) 散歩というよりリハビリ
(179) ボラギノール軟膏にMとAがあったって知ってました?
(180) 野菜で季節を感じる
(181) 緩和ケアに行って本当に良かった
(182) 国立がんセンターに物申す!
(183) 腫瘍マーカーの不穏な動き

著者プロフィール

みづき
1970年東京生まれ、女性。既婚。子供はなし。米国シリコンバレーのIT企業のCFO、および日本のコンサルティング企業の役員としてそれぞれ在職中。2006年1月、米国西海岸(シリコンバレー)在住中に癌を告知され、急遽帰国しました。現在は東京・新富町(築地の近く)の自宅にて末期直腸癌(ステージⅣ)で闘病中です。
この写真は、2005年12月8日、サンフランシスコのお世話になっている弁護士事務所のクリスマスパーティに出席したときのもの。これが最後の飲み会でした・・・。お酒をこよなく愛した私も、お正月以来一滴も口にしていません・・・。また飲める日が来ると信じてがんばります!