西洋医学に見放され、余命1年の宣告にも負けず、自己治癒力で勝負しています
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気がかりなことって何ですか?

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今日録画しておいた情熱大陸を観た。林先生が使う注目ワードとして番組内で何度も取り上げられていたのが「今一番気がかりなことって何ですか?」という問い文句だ。林先生は必ず患者さんにこのように質問するそうだが(私は聞かれたっけな?)、なぜこのような質問の仕方をするのかというと、「今一番つらいことって何ですか?」と聞いてしまうと、患者さんは痛いとか苦しいとか身体のことしか答えないからだそうだ。しかし「つらい」の代わりに「気がかり」という言葉を使うと、もちろん緩和ケアに来ている患者さんなのでほとんどの場合は身体の痛みや苦しみを訴えるのだが、時には例えばもうすぐ娘の結婚式だとか卒業式だとか、家族のことに話題が及ぶことがあるのだそうだ。

先日も書いたように、緩和ケアは患者さんを取り巻く環境を把握することが非常に大事なので、こういうことを聞きだすことがとても重要になってくる。やはりどの世界にも「ノウハウ」というものはあるもので、こういった質問の仕方もりっぱな緩和ケア医療におけるノウハウと言えるであろう。林先生は、まだまだ遅れている日本の緩和ケア医療を全国に広めるために、講演活動で全国を飛び回っているとのことだが、早くアメリカ並みに緩和ケア医療が充実することを、私もガン患者の一人として願う。

そしてこの「気がかりなことって何ですか?」という質問の仕方は、緩和ケアの現場だけで使われるものではなく、一般生活においてもすごく使えるフレーズなので、私も人に質問をするときは言葉選びに慎重になろうと思った。今回の情熱大陸は、緩和ケアの実情と同時に、言葉選びの大切さも教えてくれた。特に私の場合はこのブログでも言葉選びに失敗してお叱りをよく受けるので(^^;)、慎重にならないといけない。にもかかわらず、いつも失敗をしては同じ反省を繰り返している私である・・・(^^;)。この失敗と反省は永遠に続いていきそうだ・・・(^^;)。

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著者プロフィール

みづき
1970年東京生まれ、女性。既婚。子供はなし。米国シリコンバレーのIT企業のCFO、および日本のコンサルティング企業の役員としてそれぞれ在職中。2006年1月、米国西海岸(シリコンバレー)在住中に癌を告知され、急遽帰国しました。現在は東京・新富町(築地の近く)の自宅にて末期直腸癌(ステージⅣ)で闘病中です。
この写真は、2005年12月8日、サンフランシスコのお世話になっている弁護士事務所のクリスマスパーティに出席したときのもの。これが最後の飲み会でした・・・。お酒をこよなく愛した私も、お正月以来一滴も口にしていません・・・。また飲める日が来ると信じてがんばります!