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血管内治療の道、断たれる

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<写真の説明>友人からの手作りパン。黒ゴマプルーンロール、グリーンレーズンとくるみのりんごパン、ドライアプリコット&ドライフィグのスティックパン

今日は血管内治療のカウンセリングの予約を入れていた新横浜のMクリニックに行った。しかし結論を先に言うと、残念ながら血管内治療の道は断たれた。私が希望していた塞栓術は、大腸には危険なので利用できないからである。血管を完全に塞いでしまうとがん細胞は壊死するが、壊死したガン細胞が大腸から剥がれ落ちるときに腸管に穴が開いてしまい、かえって大変なことになるとのことであった。よって大腸がんに対する血管内治療は、抗がん剤その他の薬剤を直接腫瘍に投与することに利用されるものであった。ということで血管内治療は期待のルーキーだったのだが、結局化学薬剤を体内に入れるものであったので、私が思い描いていた痛みのコントロールとしての利用はできないことが判明した。

せっかく2万円のカウンセリング代を払って仕入れた情報なので、ここで簡単に血管内治療を検討している人の役に立つような情報を書いておこう。ただしこれは血管内治療のすべてではなく、あくまでも私に対しての提案なので、その点を了承の上お読みいただきたい。

M先生から私に提案されたのは、BCG療法と分子標的製剤を使った血管内治療であった。まずBCG療法だが、これは大阪大学の林先生が40年に渡り研究している樹状細胞療法で、カテゴリーとしては免疫療法に当たる。樹状細胞療法の詳細についてはネットなどでご自分で調べていただければと思うが、費用も同じ免疫療法の血管内治療や活性リンパ球療法が1回20数万円かかるのに対し1万円と低料金だし(基本的には最低5回受ける)、副作用もあまりなく治療自体も注射を打つだけなので、やってみる価値はありそうだと思った。ただし途中の注射はMクリニックでもやってもらえるが最初と最後は林先生に見てもらわないといけないので、大阪に最低2度は行かなくてはいけないのが、大阪に住んでいない者にとっては難点である。ちなみにこの治療法が最も有効なのは、急性白血病、頭頸部ガン、子宮頸がんなどで、ガン以外では花粉症やアトピーといったアレルギー疾患に効果があるそうだ。

もう一つの分子標的製剤とは有名なものにサリドマイドやイレッサなどがあるが、がん細胞だけが生産している物質を標的にする新しいタイプの抗がん剤である。通常抗がん剤として使われているのは細胞毒性製剤と呼ばれるもので、ガンを完全に退治することを目的としているが、副作用が強いだけで効果があまり見られないことから、最近はこの分子標的製剤を使ってガンの休眠を目標とする抗がん治療が注目を浴びてきているようだ。抗がん剤治療を希望している人はやってみる価値はあると思うが、問題はその費用の高さである。

以上が本日のカウンセリングで得た情報である。とにかく私は化学薬剤を身体に入れる治療は受けないので、残念ながら血管内治療は私には利用できなかった。ちなみにまた誤解を生じそうなので言っておくが、私は化学薬剤を身体に入れる治療を今後絶対に受けないと言っているのではない。実際に今痛み止めを服用しているし、常に化学薬剤を身体に入れることのデメリットとそれから得られるメリットを天秤にかけて選択しているのであり、そしていつもジレンマと闘っている。よってちょっと話は飛ぶが先日メロンさんからCTのことでコメントがあったが、CTをやらないのも同じことであり、私は一生CTをやらないと言っているのではなく、現時点では天秤にかけるとCTを撮らないほうに傾いているだけのことである。そして同じく常にCTに関してもジレンマに陥っている。

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著者プロフィール

みづき
1970年東京生まれ、女性。既婚。子供はなし。米国シリコンバレーのIT企業のCFO、および日本のコンサルティング企業の役員としてそれぞれ在職中。2006年1月、米国西海岸(シリコンバレー)在住中に癌を告知され、急遽帰国しました。現在は東京・新富町(築地の近く)の自宅にて末期直腸癌(ステージⅣ)で闘病中です。
この写真は、2005年12月8日、サンフランシスコのお世話になっている弁護士事務所のクリスマスパーティに出席したときのもの。これが最後の飲み会でした・・・。お酒をこよなく愛した私も、お正月以来一滴も口にしていません・・・。また飲める日が来ると信じてがんばります!