西洋医学に見放され、余命1年の宣告にも負けず、自己治癒力で勝負しています
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抗がん剤の思わぬ功名

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今日は気の治療院の予約が入っており、相変わらずの下痢で直前まで行けるかどうか分からなかったが、なんとかぎりぎり外出することができた。ここのところ散歩もまったくできていなかったので、久しぶりの外出であった。しかし案の定、途中で一度もよおし、近くのトイレに駆け込んだ。帰りも築地の駅を降りてからやばくなったが、なんとか家のトイレまで我慢できた。そういう意味では、なんとかもらさず行って帰って来れたので、ついていると思った(^^)。

しかし、どうやらこの下痢も収束に向かっているようだ。一応今日の感じでは、昨日ほどひどくはなかったので、昨日が山場だったと見ている。前回の便秘のとき同様、今回の件ではかなり気力・体力ともに消耗してしまい、いろいろと狂ってしまったので、また一つずつ元の状態に戻していかねばならない。

・・・と、すっかりトンネルを抜け出たような書き方をしてしまったが、まだ現時点でそう判断するのは時期尚早である。そう言えるかどうかは、明日、あさっての状態にかかってくるであろう。あー、早く下痢とおさらばし、また前のように治療に専念できる状況にもっていきたい!!

ところで、今日外出するとき眉毛を描いていてふと思い出した。そう、思えばなぜか一時期やたらに眉毛がりっぱになったときがあったのだ。私の眉毛は自分でもいやになるぐらい貧弱な眉毛で、途中で切れていたりするので、とてもじゃないが描かないと人前に出られないぐらいの眉毛である。それがどういうわけか、2ヶ月ぐらい前だろうか?ある日鏡を見ていて、あまりにもりっぱな眉毛になっているので驚いた。切れていたところもふさふさになっていて、しかもちょうどよい感じに生えており、まるで描いたようなりっぱな眉毛になっていたのだ。だからもちろんそのときは眉毛を描かないで外出した。

なぜ突然りっぱな眉毛になったのか???正確な理由は分からないが、私は抗がん剤の逆副作用(?)ではないかと思っている。髪の毛のように生えているところからは抜け、逆にないところには生えてくるという・・・。その証拠に、髪の毛の脱毛が終わったと同時に、眉毛も結局元の貧弱な眉毛にすっかり戻ってしまった。ああ、あのりっぱな眉毛にはもう二度と会えないものか。抗がん剤の思わぬ功名がこんなところにあった(笑)。抗がん剤も悪いことばっかりではなかったようだ(^^)。

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著者プロフィール

みづき
1970年東京生まれ、女性。既婚。子供はなし。米国シリコンバレーのIT企業のCFO、および日本のコンサルティング企業の役員としてそれぞれ在職中。2006年1月、米国西海岸(シリコンバレー)在住中に癌を告知され、急遽帰国しました。現在は東京・新富町(築地の近く)の自宅にて末期直腸癌(ステージⅣ)で闘病中です。
この写真は、2005年12月8日、サンフランシスコのお世話になっている弁護士事務所のクリスマスパーティに出席したときのもの。これが最後の飲み会でした・・・。お酒をこよなく愛した私も、お正月以来一滴も口にしていません・・・。また飲める日が来ると信じてがんばります!