西洋医学に見放され、余命1年の宣告にも負けず、自己治癒力で勝負しています
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とにかく笑って過ごすことだけを考え実行しています

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<写真の説明>大学テニスサークルの友人が贈ってくれた富良野の写真集。素敵な写真を見ると自然と深呼吸が深くなります(^^)。ありがとう。

月曜日に大きな方針転換を主治医の先生から告げられたことによって私の心は大きく揺れ動きました。考えることが余りにも膨大にありすぎて、一つずつ考えていこうと思ってもうまく整理がつきません。それに考える内容がどれも悲しいことばかりなので、考えれば考えるほど気持ちはマイナスに傾いていき、今いろいろと考えることが果たして良いことなのか、私にはそう思えなくなってきました。とにかく現状何も変えられないのは、抗生剤を投与して感染症を治癒させ、一刻も早くCSVポートを入れることです。現在の治療及び生活はすべてこれに向かって動いているのであり、これが終わらないと次に何も始まりません。

よって私はとにかくCSVポートの手術が終わるまでは何も考えず、日々笑って過ごすことだけを考えることにしました。私らしく生きることとは何かとか、そんな難しいことも考えず、この先どういう治療をやっていこうかとかも考えず、ただただ私の周りにいる人たちとの会話を楽しみ、提供されるものに身をゆだねてその心地良さを楽しみ、痛みなく楽に過ごすことだけを考える生活をすることにしました。おかげさまでとりあえずこの3日間に関してはきちんと実行できています。数ヶ月ぶりに私が笑って話をしているのを見て、主人も両親もとても安心しているようです。そして私はその様子を見て喜びを感じます。先生達も看護師さん達もボランティアさん達も、私が笑って過ごしていると私に関わっている人全ての人が喜んでくれます。そしてまた私はその様子を見て喜びを感じます。

この幸せのスパイラルのおかげで、この数日間私はとても幸せに楽しく過ごせています。しかしこの幸せはすべて「何も深く考えない」ということが前提で成り立っている世界なので、本当に申し訳なく思うのですけど、今の私にとって「最近どうですか?」とか「今日の調子はどうですか?」という質問はすごく嫌な質問なのです。こういうことを一瞬でも考えることがものすごく苦痛なのです。苦痛というか恐怖なのです。ですので先日主治医の先生に「最近調子が良いみたいですけど気持ちの整理がついたのですか?」と聞かれたのですが、やはりちょっと分かっていないなあと思ってしまいました(先生ごめんなさいね)。これにつきましてはそんな数日間で整理がつくような内容のものではないし、私にとってはそれを考え始める準備をするだけでもこのような期間を設ける必要があるのですから、気持ちの整理がつくにはかなりの時間が必要になってくると思います。しかし当然遅かれ早かれいずれは気持ちの整理をつけ、これらのことからいつまでも逃げていられないということも分かっています。でもとにかく今の私には「長い時間」が必要なのです。今日のブログは今の私の正直な気持ちについて書いてみました。さて今からホームコンサートに行ってきますね。今日はアルトフルートの演奏です。

それでは今日はこの辺で。次回またお会いしましょう。

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(575) 完全に麻薬にやられ起き上がれなかった週末でした
(576) とりあえずポートの手術を無事終えました
(578) 脳転移
(579) MRIの結果報告および今後の治療について
(580) 本日、未明より意識を失いました
(582) 反応する程度まで復活しました

著者プロフィール

みづき
1970年東京生まれ、女性。既婚。子供はなし。米国シリコンバレーのIT企業のCFO、および日本のコンサルティング企業の役員としてそれぞれ在職中。2006年1月、米国西海岸(シリコンバレー)在住中に癌を告知され、急遽帰国しました。現在は東京・新富町(築地の近く)の自宅にて末期直腸癌(ステージⅣ)で闘病中です。
この写真は、2005年12月8日、サンフランシスコのお世話になっている弁護士事務所のクリスマスパーティに出席したときのもの。これが最後の飲み会でした・・・。お酒をこよなく愛した私も、お正月以来一滴も口にしていません・・・。また飲める日が来ると信じてがんばります!