西洋医学に見放され、余命1年の宣告にも負けず、自己治癒力で勝負しています
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やはりもう私は一生食事の摂取はできないようです・・・

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<写真の説明>高校テニス部の友人からの手紙とプレゼントの第2弾はラベンダーです。第3弾にパイナップルセージの葉っぱが入っていたのですが、私が写真を撮らずにもたもたしている間に枯れてしまいここに掲載できませんでした。ごめんなさい!

腸の動きを止めて絶食を続ける治療は相変わらず続いています。ですので当然便もガスも出ませんが、今のところそれに伴う痛みについてはおかげさまで出てきていないのでまあまあ快適に過ごせています。そして現在はCSVポートを入れる手術を受けられるようにするために抗生剤による感染症の治療を行っているところです。そう、以前に話が出たあのポートをとうとう入れることにしました。というか、もう入れるしか私には生きる道は残されていないのです。そしてそれは基本的には栄養は点滴で全て摂ることになりますので、食事は一切出来ない、流動食のようなものでさえ摂取できないことを意味します。

ところでCSVポート=食事不可ということではありません。一部を食事で摂取しながら不足分をポートから栄養を入れている人もいます。あくまでも私の場合は難しいと言っているのであって、もちろん私だってイレウスが解消すればそのようにすることもできます。ただ先生の見解では以前からずっとそうでしたが、イレウスが解消する見込みはほとんど無いため食事は一生無理だろうということでした。よってこの辺でいろいろな意味で方針転換する必要があるだろうと言われました。方針転換・・・つまり本格的に緩和ケアを考えた生き方をしていくべきだということです。これも前からさほど先生の見解としては変わっていませんが、私としてはさらに現実を強く意識づけられたという感じで、気持ちの整理がなかなかつかなくて日々苦心しています。特にそれを言われた昨日などは、肉体的にはそんなに調子が悪いわけではないのですが、とにかく何もやる気が起きず、ただただ涙が出るばかりで、せっかく来てくれた母にも辛く当たるばかりで申し訳なかったのですが、でも自分としても気持ちをどう持っていたらいいのか、とにかく整理がつかずにおかしくなっていたのでした。

というのも、これも以前書きましたが、私の認識ではポートを入れることはまさに先生が言うとおり緩和ケアを本格的に考えていく、つまり完治を諦めいかに死に向かって楽に過ごせるようにしていくかだけを考えるということですので、この私がそれをそう簡単に受け入れられるはずがありません。先生からも今後は「みづきさんらしく生きてください」といつも言われるのですが、いったい私らしくというのはどういうことなのでしょうか?まだその答えすら見つかっていませんし、見つかるのかどうかも分かりません。考えなければいけないことはいくらでもあり、でもまたその「考えなければいけない」と思うことすら先生は必要無いと言います。何も考えず、すべてを先生達に任せればいいと。確かにそう思います。そうできればどんなに楽になれるか・・・。でも本当にそれでいいのか、しかもそれが私らしいことなのか・・・。こんなことを考えているとあっという間に一日が終わってしまい、しかも気が変になってくるのです。気持ちの整理がつくまではしばらくはこんな日々の繰り返しになるでしょう。まあとにかく痛みさえ出なければ私はよいのですが。

それでは今日はこの辺で。次回またお会いしましょう。

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著者プロフィール

みづき
1970年東京生まれ、女性。既婚。子供はなし。米国シリコンバレーのIT企業のCFO、および日本のコンサルティング企業の役員としてそれぞれ在職中。2006年1月、米国西海岸(シリコンバレー)在住中に癌を告知され、急遽帰国しました。現在は東京・新富町(築地の近く)の自宅にて末期直腸癌(ステージⅣ)で闘病中です。
この写真は、2005年12月8日、サンフランシスコのお世話になっている弁護士事務所のクリスマスパーティに出席したときのもの。これが最後の飲み会でした・・・。お酒をこよなく愛した私も、お正月以来一滴も口にしていません・・・。また飲める日が来ると信じてがんばります!