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玄米菜食、好スタートを切る

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さあ、早速退院したその日から食事療法=玄米菜食を開始だ。すでに私の実家では玄米菜食とまではいかないが、白米を止め玄米を食べていて、前から何度も玄米を勧められていたのだが、まさに食わず嫌いで、端からまずいと決めつけ絶対に食べようとしなかった。でももう今回は選択の余地なしだ。しかし、生まれて初めて食べた玄米は、私の予想を裏切り、とてもおいしいものだった。でもここにも主人の努力の成果が隠されていた・・・。すでに私の入院中、玄米用の圧力炊飯ジャーを購入しておいてくれたのだ。いくらかかったのかは知らないが、けっこう高価なものらしい。一般的に玄米はおいしくないと言われているのは、炊飯器のせいのようだ。一般の炊飯器を使って玄米を炊くと、いくら水を多めにしたり、長く浸したりと努力してみても、ここまでおいしくは炊けないらしい。だから私は声を大にして言いたい。玄米菜食を実行する場合は、けちけちせず、玄米用のいいお釜を買って欲しい。そうすれば玄米菜食をさほど苦なくやれるはずだから。食事は毎日のことなので、ごはんがまずいとそれだけでブルーになる。

退院後1週間ぐらいして普通の玄米菜食になったが、退院してすぐの時は大変だった。なぜなら、ただでさえ制限の多い玄米菜食に加え、便が出にくかったので低残渣食にしなければならなかったからだ。低残渣とは、便の量を増やさないようにあまり腸に残らないようなものを食べることだ。繊維質のものはだめ、きのこはだめ等々・・・これらの厳しいオーダーに応えて食事を作ってくれた母と義母に改めて感謝申し上げたい。

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著者プロフィール

みづき
1970年東京生まれ、女性。既婚。子供はなし。米国シリコンバレーのIT企業のCFO、および日本のコンサルティング企業の役員としてそれぞれ在職中。2006年1月、米国西海岸(シリコンバレー)在住中に癌を告知され、急遽帰国しました。現在は東京・新富町(築地の近く)の自宅にて末期直腸癌(ステージⅣ)で闘病中です。
この写真は、2005年12月8日、サンフランシスコのお世話になっている弁護士事務所のクリスマスパーティに出席したときのもの。これが最後の飲み会でした・・・。お酒をこよなく愛した私も、お正月以来一滴も口にしていません・・・。また飲める日が来ると信じてがんばります!