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痛みが軽いとこんなにも生活が変わるものか

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ああ、痛みが軽いとこんなにも生活が変わるものか。今日は一日の前半と後半ではっきりと明暗が分かれた。朝から午後3時ぐらいまでは相変わらず痛みに苦しんだ。もうかれこれ激しい痛み(ロキソを飲んでも効かない)が3日目だったので、ほとほといやになっていた。午前中はとにかく便を出すための行動しかできなかった。おかげでびわ葉温灸もやる時間がとれなかった。で、とにかく圧迫痛だけでも取り払おうと午後3時にエネマ(コーヒー浣腸)をやった。これが正解だった。エネマをやったことでその後少し通過痛が出たものの、しっかり事前にそれを予期してロキソ(痛み止め)を飲んでおいたので、さほど激しい痛みにはならなかった。

実はここ最近の懸案事項として、ヘアーカットしたい!というのがあった。ショートヘアのため、今までは1ヵ月半に1度のペースでカットに行っていたのに、もう3ヶ月近く行ってなかった。体調的に行けなかったわけではない。じゃあなぜ行かなかったというと、理由は抗がん剤の副作用による大量の脱毛だ。美容室だから髪の毛には慣れているであろうが、やはり洗髪して手にばっさり他人の毛がまとわりつくのは気持ちのいいものではないと思ったので、遠慮して行けなかったのだ。だから脱毛が収まるのをいつかいつかと待っていたのだが、一向に収まる様子がないので行くタイミングがなかなか来なかった。そんなとき先日いいことを思いついたのだ。自分で洗髪して思いっきり髪の毛を抜いておいて、その直後に行けばさほど抜け毛はないと。

というわけで早速今日はそれを実践しようと、お風呂に入って準備をしたものの痛みが激しく、「今日は無理かな・・・とほほ・・・」と落ち込んでいたところ、ようやく夕方痛みが軽くなってきたので思い切って美容院へ行くことにしたのだ。しばらく行かなくても良いように、かなり短く切ってもらった。自分自身でも、抜け毛の処理をうざく感じていたので、少しでも短い毛のほうが処理も楽になるだろう。そんな期待感もあってとてもリフレッシュできた!

痛みが軽いというのは本当に重要だ。家に戻ったときにはすでに夜6時半であったが、髪の毛を切ってリフレッシュした勢いで、どうしても散歩したくなった。昨日、おとといと痛みで散歩もままならなかったので、身体がうずうずしていたのだ。よって荷物を置いて、トレーニングウェアにすぐに着替え、すぐに外へ飛び出した。身も心もリフレッシュして、いつもにも増して気持ちの良い散歩になった。

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著者プロフィール

みづき
1970年東京生まれ、女性。既婚。子供はなし。米国シリコンバレーのIT企業のCFO、および日本のコンサルティング企業の役員としてそれぞれ在職中。2006年1月、米国西海岸(シリコンバレー)在住中に癌を告知され、急遽帰国しました。現在は東京・新富町(築地の近く)の自宅にて末期直腸癌(ステージⅣ)で闘病中です。
この写真は、2005年12月8日、サンフランシスコのお世話になっている弁護士事務所のクリスマスパーティに出席したときのもの。これが最後の飲み会でした・・・。お酒をこよなく愛した私も、お正月以来一滴も口にしていません・・・。また飲める日が来ると信じてがんばります!