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血管内治療を前向きに検討してみようと思う

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まったく神様はいじわるだ。昨日は散歩に出ようと気合を入れたとたんに私に痛みを与え外出を阻止したし、今日は友人が来てくれることになっていたのに、今日に限っていつも以上の痛みを私に与え久しぶりの再会を阻止したのだから。そして今日は痛みだけでなく朝から調子が悪かった。モルヒネは増量していないので副作用ではないと思うのだが、薬の副作用のような強い倦怠感と眠気が一日中あり、痛みもけっこう強かった。思わず精神的な辛さから久しぶりに泣いてしまった。

そんなわけでダウン時間が長かったので、一気に血管内治療の本を読み終えてしまった。ちなみに今回購入したのは松永光明著「転移ガン!!諦めないでください 克服できる 血管内治療最前線」という本である。とりあえず読み終えた直後の感想としては、血管内治療で疼痛軽減できそうなので前向きに検討してみようと思っている。私が希望している「抗がん剤やその他薬剤の投与をしない外科的なものに限定した治療」もやってもらえそうだし、私が最も懸念していた合併症や副作用もほとんどないようであるからだ。そして私が個人的に松永医師を気に入ったのは、治療の成功例として挙げられていた内容が、ガンの縮小や消失だけでなく、疼痛の軽減がきちんと考慮されていたことである。通常ガン治療の奏効例は、何センチ縮小したとか、転移したとかしないとか、腫瘍だけにスポットを当てていることが多く、疼痛を考慮に入れることはあまりない。よってそこがすごく気に入った。しかしその一方で逆に気に入らないというか私とは合わなかった部分が、彼が玄米菜食やゲルソン療法を否定していることである。がん治療に食事の改善が重要だという認識までは一致しているのだが、食事内容は相変わらず現代栄養学に基づいた食事を推奨しており、よってたんぱく質は肉や魚からとるように彼は指導している。

治療をする上で患者と医師のコンセンサスは重要なので、その点が少々不安要素ではあるが、血管内治療においては経験も豊富なようだし、とりあえず現時点ではこの治療を受けるなら松永医師にお願いしようと考えている。

以上は治療の良い面の話だが、それについてはすでにネットである程度の情報は得ていた。よって今回私が欲しかったのは、悪い面の情報である。ちなみに血管内治療の悪い面の情報であるが、デメリットいうよりは難しい面があるといったほうが妥当であるかもしれない。なぜなら手術や抗がん剤や放射線のように患者の肉体的負担や副作用はないからである。よってデメリットはないが、治療効果や治療技術の面で難しい面があるようである。そして当然いろいろと難しい面があるのだが、私には脳腫瘍とか心筋梗塞の治療は関係ないので、ここでは私に関係することだけピックアップするが、本から得た悪い面の情報としては、ガンに栄養を供給している血管を塞いでも、数週間もすればガンはすぐに新生血管を作ってしまうのでキリがないということだ。私は血管にコイルをつめて塞いでしまえばOKだと思っていたので、この話を聞いたとき、やっぱりこの治療には期待できなかったかとがっかりしたが、しかし松永医師は最近になってそれについての解決法を見出したと本には書いてあった。

それともう一つの難しい点は、血管を上手に塞がないと大変な状況を引き起こすという点だ。それについても、松永医師は長年の経験から、一気に塞ぐと危険なので、徐々に塞いでいくという技術を習得したと本には書いてあった。

このように血管内治療には難しい面があるのだが、いずれもクリアーはされているようである。ただし著者自身が血管内治療をやっているクリニックの経営者なので、すべてを鵜呑みにするのは危険であろう。よって利害関係のない第三者の書いた本をぜひ読みたいと思うが、とりあえず来週から積極的にこれについて動いていこうと思う。

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著者プロフィール

みづき
1970年東京生まれ、女性。既婚。子供はなし。米国シリコンバレーのIT企業のCFO、および日本のコンサルティング企業の役員としてそれぞれ在職中。2006年1月、米国西海岸(シリコンバレー)在住中に癌を告知され、急遽帰国しました。現在は東京・新富町(築地の近く)の自宅にて末期直腸癌(ステージⅣ)で闘病中です。
この写真は、2005年12月8日、サンフランシスコのお世話になっている弁護士事務所のクリスマスパーティに出席したときのもの。これが最後の飲み会でした・・・。お酒をこよなく愛した私も、お正月以来一滴も口にしていません・・・。また飲める日が来ると信じてがんばります!