西洋医学に見放され、余命1年の宣告にも負けず、自己治癒力で勝負しています
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セデーションの確認前に昏睡状態になりました

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【写真】ハーブを戴きました。このまま部屋に置いていると自然な芳香剤となりリラックスします

みづきの夫です。

先日、最後を迎えるまで眠らせて置く処置について書きました。この処置のことを「セデーション」と云います。セデーションには、一時的なものと、今回のみづきのケースのような終末期に行う継続的なものがあります。

今まで、夜きちんと眠れるようにする為にドルミカムを点滴で投与していましたが、みづきのケースでセデーションの第一段階としても、やはり同じドルミカムを使用するとの事です。

セデーションの開始に際しては一人の医師の判断ではなく、患者本人および家族の意思のもと、複数の医師と看護師を含めたチームとして開始の是非を検討する事になります。みづきに関しても本人の希望もあり、先生方に検討して戴いていたのですが、本人に最終確認をする当日に昏睡状態となりました。従いまして、敢えてセデーション処置を施すことは現状していません。前述の通り、今まで夜にだけドルミカムを投与していたのですが昨夜からはそれも中止しています。

そんな中、みづきのサプライズ話として、もう覚醒はしないと考えられていた中、その夜に吸引の苦しさで目が覚めてしまったようで、半分寝ぼけていながらにも泊まり込んでいた父と簡単な会話をし、口をうがいしてカフェラテを飲んだそうです。それ以降の覚醒はありませんが、現在は今後の覚醒の可能性はゼロではない状況です。

血圧は確実且つ徐々に低下しており、上が90を切るようになりました。みづきに残された時間はもうあまり長くは無いようです。

せめてもの救いは、喉の痰の絡みが和らいでいる事(吸引を1日1回やるかやらないか程度)と、疼痛をあまり感じていない様子である事です。寝顔は至って平穏です。呼吸もゆっくりと穏やかです。

今まで、がんと闘ってきて約三年となります。その間、本当に様々な文字通り命を懸けた決断を迫られる場面の連続でしたが、みづきと私は、その時その時に出来る限りの文献や情報を集め、後に後悔をしないよう自分達なり慎重に判断し最善を尽くしてきました。なので、最終的にどのような結果でも私達は、ただ一片の悔いもありません。ちょっと前に意識がはっきりしていた時にも、その話をしていました。

この状況において、みづきに残された時間が数時間なのか数日なのかはもう誰も解らない状況で、みづきの生命力と天命に従うのみとなっています。

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著者プロフィール

みづき
1970年東京生まれ、女性。既婚。子供はなし。米国シリコンバレーのIT企業のCFO、および日本のコンサルティング企業の役員としてそれぞれ在職中。2006年1月、米国西海岸(シリコンバレー)在住中に癌を告知され、急遽帰国しました。現在は東京・新富町(築地の近く)の自宅にて末期直腸癌(ステージⅣ)で闘病中です。
この写真は、2005年12月8日、サンフランシスコのお世話になっている弁護士事務所のクリスマスパーティに出席したときのもの。これが最後の飲み会でした・・・。お酒をこよなく愛した私も、お正月以来一滴も口にしていません・・・。また飲める日が来ると信じてがんばります!