西洋医学に見放され、余命1年の宣告にも負けず、自己治癒力で勝負しています
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モルヒネ大増量で少し復活

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食欲がなくなったら最後なのでお腹がすくというのはありがたいことなのであるが、痛くて食べられないのにお腹だけはすくからいやになる。ここ数日間は痛くていつもの半分ぐらいしか食べていなかったので、今朝はさすがにかなり空腹感が強かった。今日も朝から痛くて起き上がれなかったのだが、一瞬痛みが軽くなったのを見計らって起き上がり、とりあえず胃の中に食べ物を入れた。しかし食事中のたったの30分座っていたのが限界で、食べ終わったと同時に片付けもせずにベッドに速攻で戻る始末であった。

通常は起きた直後はそんなに痛みは強くないのだが、出だしからこんな状況だったのでこれから痛みが軽くなるとは到底思えず、よって今日一日に希望を見出すことができず、すべてにおいてもう限界だった。両親が到着したときにはすでにベッドで泣いていた。さすがにそれを見た両親も限界だと思ったようだ。私は母の言うとおりに緩和ケアに電話した。そして急遽処方箋を出してもらったので母に薬を取りに行ってもらい、早速MSコンチン60mgを飲んだ。服用後1-2時間後には効果が現れ、夕方にはやっと以前の状態まで戻すことができた。おかげで夕飯は両親と一緒に食べることができたし、その後の生活もここ数日では考えられないぐらいの快適さだ。

これまでの結果から、どうもデュロテップパッチは私にはあまり合わないようだ。結局今までMSコンチン190mg/日でなんとか過ごせていたのに、現在はパッチ10mg/3日とMSコンチン140mg/日になってしまい、正確には分からないが恐らくこの量はMSコンチンに換算すると380mg/日ぐらいになっていると思われる。ものすごい増量である。これによってせっかく減らせていた緩下剤のカマも元の量に戻ってしまったし、今回の変更はそういう意味では大失敗であった。しかし後悔はしていない。成功しなかったのは残念ではあるが、しょうがないと思っている。

おかげで今は痛みが軽いのでまた前向き思考に戻れた私であるが、昼間のまだ痛かったとき、両親から弟に第二子ができたといううれしい知らせを聞いたというのに、私はものすごくいけないことを考えていた。予定日が3月だと聞いて、私は即座に自分の誕生日が同じく3月なので、その子が私の生まれ変わりだなどと思ってしまったのだ。昨日も言ったように、とにかく人間体調が悪いと何事もマイナスに考えてしまうので、本当に精神衛生上よくないと思った。そしてそうさせる元凶が「痛み」なので、当たり前すぎて今更だが、やはり痛みだけはきちんととっていかないといけないと思った。

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著者プロフィール

みづき
1970年東京生まれ、女性。既婚。子供はなし。米国シリコンバレーのIT企業のCFO、および日本のコンサルティング企業の役員としてそれぞれ在職中。2006年1月、米国西海岸(シリコンバレー)在住中に癌を告知され、急遽帰国しました。現在は東京・新富町(築地の近く)の自宅にて末期直腸癌(ステージⅣ)で闘病中です。
この写真は、2005年12月8日、サンフランシスコのお世話になっている弁護士事務所のクリスマスパーティに出席したときのもの。これが最後の飲み会でした・・・。お酒をこよなく愛した私も、お正月以来一滴も口にしていません・・・。また飲める日が来ると信じてがんばります!