西洋医学に見放され、余命1年の宣告にも負けず、自己治癒力で勝負しています
総アクセス数:25,385,900
271

激しい便意の正体

次の記事 | 目次
apples.jpg


昨日の夜は一時間ごとの激しい便意であまりよく眠れなかった。さらに昨日の夜いつもより早めにボルタレンとMSコンチンを飲んだ分、当然切れる時間も早くなるので、それもあって明け方から痛み出し、ほとんど眠れないまま朝を迎えた。

今日は朝一番で予定通り聖路加のO医師の外来に行った。激しい便意について聞いたところ、便かすと腸の粘液の両方考えられるとの事。私のストーマはS字結腸のところにあるのだが、そこから肛門までの間の腸は使っていなくても腸自体は生きているので、やはり組織の入れ替わりなどで細胞のかす、すなわち便かすがどうしても溜まるらしい。溜まるといってもわずかなので、普通であればそんなに激しい便意にはならないらしいが、私の場合はそこに大きな腫瘍があるため、神経を刺激し、脳に指令が伝わってしまうのかもしれないということであった。そしてこれについては個人差があるため、一過性のものかもしれないし、最悪の場合はずっと続くかもしれないということであった。かなり激しくしかもかなり頻繁なので、これが一生続くのではちょっと耐えられそうもない。まあとにかくO医師としても現状ではしばらく様子見としか言えないので、一過性のものであることを祈りつつしばらく待つしかない。こうしてブログを書いている今も、かなり激しい便意がありおしりが痛い。でもまあとにかく激しい便意の正体が分かったので、気持ち的には安心できた。

それから今日正式にO医師に、自分なりにいろいろ考えた結果とりあえず今回の手術は見送ることにした旨を伝えた。O医師は「こちらから言うべきことはすべて伝えたし、その上でそう判断したのならそれでいいと思う」と言ってくれた。そして何よりも心強かったのは「そう判断したのなら、あとはこちらとしても全面的に協力していくのみ」と言ってくれたことだ。普通であれば「もう勝手にしろ」といわんばかりの態度になりがちだと思うのだが、それどころか「全面的に協力する」と言ってくれたのだ。つくづくO医師でよかったと思った。こういったさりげない一言が、どれだけ患者を安心させてくれることか。今回は残念ながら手術は見送ることにしたが、次回なんらかで手術が必要になったとき、O医師になら全面的に任せられると強く感じた。

今日O医師がなぜ私に手術を勧めたのかの理由を話してくれた。O医師の患者で私と似たような状況の人がいて、手術で現状7年延命できているという実績があったかららしい。その患者さんは37歳の女性で、同じく直腸がんで腹膜播種があったそうだが、手術と抗がん剤の組み合わせで7年延命できているらしい。5年生存率を中心に考えている人たちにとって、7年延命できているというのは大成功である。もちろん実際その状況で7年延命できたというのは奏効した例だと私も思う。しかしO医師も言っていたが、彼女はとりあえずFOLFIRI,FOLFOXなど一通りの抗がん剤を経験した後、抗がん剤の副作用があまりにもきつくてうつ病を発症したらしい。よって私の今日の元気な姿を見て、少々複雑な思いもあったようだ。要するにうつ病を発症するほど苦しんで7年延命しているのと、これから私がどのぐらい延命できるか分からないが、とりあえず私のように元気に苦しまずに過ごしていくのとどっちがいいのかという迷いがO医師の言葉に垣間見られた。

しかし痛いといいつつも、今日は今のところなんとかレスキューを飲まずに過ごせている。レスキューを飲まないで過ごせたのは5日ぶりのことである。今日も例の8時の魔の時間帯に痛み出したのでベッドに横になることがあったが、レスキューを飲むほどではなかった。ようやくモルヒネ増量の効果が出てきたのだろうか。

さっき上で「ブログを書いている今も激しい便意がありお尻が痛い」と書いたが、22時に飲んだMSコンチンが効いてきたみたいで、痛みが治まってきた。さっきのあの痛みではとてもレスキューなしでは眠れそうになかったのだが、これならレスキュー飲まずに眠れそうである。あとは1時間ごとの激しい便意が生じないように祈るのみだ。それではおやすみなさい。

続きの記事へ
旧コメント | 目次
記事投稿日:
タグキーワード(AIで自動作成しています)
記事公開当時のコメントは上記「旧コメント」から御覧ください。新たなこの記事のご感想やコメントはTwitterハッシュタグ「みづきの記録」もしくは、フェイスブックのコメントへお寄せください。

続きの記事

(272) 季節はずれの蚊にやられた(^^;)
(273) 主人が外に部屋を借りた
(274) 食養生シリーズ⑥-要はおいしく食べることが重要-
(275) 見せかけの健康
(276) 人生でやり残したことは?と言われればこれ
(277) カマへの反応が良くなってきた

著者プロフィール

みづき
1970年東京生まれ、女性。既婚。子供はなし。米国シリコンバレーのIT企業のCFO、および日本のコンサルティング企業の役員としてそれぞれ在職中。2006年1月、米国西海岸(シリコンバレー)在住中に癌を告知され、急遽帰国しました。現在は東京・新富町(築地の近く)の自宅にて末期直腸癌(ステージⅣ)で闘病中です。
この写真は、2005年12月8日、サンフランシスコのお世話になっている弁護士事務所のクリスマスパーティに出席したときのもの。これが最後の飲み会でした・・・。お酒をこよなく愛した私も、お正月以来一滴も口にしていません・・・。また飲める日が来ると信じてがんばります!