西洋医学に見放され、余命1年の宣告にも負けず、自己治癒力で勝負しています
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お風呂に何度救われたことか

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昨日の夜は痛くてほとんど寝られなかった(>_<)。11時にベッドに入ったが夜中の1時に目が覚め、それから朝の4時ぐらいまでうとうとしながらもきっかり1時間ごとに痛みで目が覚めた。1時の時点でロキソ(痛み止め)を飲んでしまえばよかったのだが、つい我慢してしまい、我慢の限界で飲もうと思った朝の4時では時すでに遅し。飲めない時間帯になってしまっていた。なぜ飲めないかというと、朝の排便後に飲まないと痛くて朝食がとれないため、8時から9時ぐらいに飲む必要があるからだ。となると最低6時間(本来は8時間)あけないといけないため、4時に飲んでしまってはまずいのだ。ああ、1時に飲んでおけばよかったとかなり後悔した。

しかし、さすがにその前の晩も痛くてあまり寝られなかったので、多少睡眠不足になっていたのだろう(その割にはまったく日中眠くならないのだが)。4時以降2、3時間は眠ることができた。

痛みについてはちょっとイライラするが、睡眠不足についてはあまり気にしないようにしている。仕事しているわけではないので、眠くなったらいくらでも昼寝をする時間はとれる。にもかかわらず、日中眠くならないというのは、恐らく自分が思っているほど寝てなくはないのであろう。最近とみに思うのだが、人間本当に必要だったらちゃんと身体がそう反応してくれるはずだから。

今日も一日痛みと闘った。おかげでお風呂も5回も入ってしまった。それにしてもお風呂の効果はすごい。いったい今まで何度お風呂に救われたことか。どんな痛み止めの薬よりも一番効果があるのがお風呂だ。ただし、唯一の問題は、入っているときだけしか効かないことだ。入る直前まで痛みでうめいていても、お湯に腰までつかった途端に痛みがさーっと引く。そして入っている間だけは痛みから解放される。しかし、残念なことに出た瞬間に痛くなるのだ。でも、ほぼ24時間痛みと闘っている私にとって、お風呂に浸かっている30分だけでも痛みから解放されるのは、ものすごくありがたく、唯一肩の力を抜くことができる瞬間なのである。

お風呂のことを考えると、本当に日本に帰ってきてよかったと思う。アメリカのお風呂は追い炊きができないので、入るたびにお湯を張り替えていたら、いったい水道代はいくらになっていたであろう。それに途中で温めることもできないから不便だ。ガンの治療において、というか痛みのケアにおいて、お風呂は欠かせないアイテムである。お風呂にはいくら感謝しても足りないくらいだ。お風呂万歳!!

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著者プロフィール

みづき
1970年東京生まれ、女性。既婚。子供はなし。米国シリコンバレーのIT企業のCFO、および日本のコンサルティング企業の役員としてそれぞれ在職中。2006年1月、米国西海岸(シリコンバレー)在住中に癌を告知され、急遽帰国しました。現在は東京・新富町(築地の近く)の自宅にて末期直腸癌(ステージⅣ)で闘病中です。
この写真は、2005年12月8日、サンフランシスコのお世話になっている弁護士事務所のクリスマスパーティに出席したときのもの。これが最後の飲み会でした・・・。お酒をこよなく愛した私も、お正月以来一滴も口にしていません・・・。また飲める日が来ると信じてがんばります!