<写真の説明>友人が私の治療に役立つ本を「また」贈ってくれた
ブログに調子が良いと書くと翌日に必ず調子が悪くなるので、今日は朝からひやひやしていたのだが、今回はそのジンクスを吹き飛ばせたみたいだ!イエーイ!今日も含めここ数日の痛みのコントロールは、まさにパーフェクトといえる状態である。私にとってのパーフェクトとは、完全に無痛の状態にするのではなく、多少の痛みを残しつつもダウンすることなく快適に過ごせる状態のことである。痛み止めの薬を飲んでいるというのに、それを達成できたのはこの1年間でもほんの数えるぐらいしかなかった。増やしても増やしても痛みが治まることがなく、とにかく痛みには毎日苦しめられてきたから、とりあえず数日間であるが痛みが軽く過ごせていることに、この上ない幸せを感じる。
よって今日は緩和ケアの外来日だったのだが、初めてモルヒネ増量の話をせずに終わることができた。今までは行くたびに先生から「それではもう少し増量してみましょう」と言われていたのを、今日は「それでは前回と同じ量でいいですね」と言われた、たったそれだけのことなのだが、私はものすごくうれしかった。私にとっては、痛みそのものももちろんストレスなのだが、常に薬が痛みに対して足らないという状況もまたストレスだったのである。要するにエンドレスにモルヒネを増やさなければいけないのかという不安に加え、さらに増量にも限界があるのではないかという不安である。
そうそうモルヒネといえば、今日ある方がご親切に安保徹著「自分ですぐできる免疫革命」のP225に書かれていた文章をメールで送ってくださった。 そしてやはり私が思っていた通り、モルヒネ単体での話ではなく、抗がん剤とからめた話であった。確かに「モルヒネを使うときは、治る方向にはないことをはっきり知ってください。」と書かれていたが、むしろ安保教授の真意としては、モルヒネを抗がん剤という言葉に置き換えたものであった。安保教授は徹底的に標準治療に反対していることで有名で、特に抗がん剤については「殺人薬」とまで言っている人である。抗がん剤を使うと組織破壊が進み痛みが出てくるので必ずモルヒネが必要になってくる。したがって抗がん剤とモルヒネは常にセットになっており、モルヒネを使うということは抗がん剤を使っているということになるから、よって「モルヒネを使うときは、治る方向にはないことをはっきり知ってください。」とはすなわち「抗がん剤を使うときは、治る方向にないことをはっきり知ってください。」と言っていることと同じなのである。
最初「ある本に、モルヒネを使うときは、治る方向にはないことをはっきり知ってください。と書いてあった」というコメントを見たとき、90%はこういうオチであろうと思っていたのでそんなには気にしていなかったが、やはりモルヒネを使っている以上、この目で確かめるまでは100%安心はできなかったので、メールをおくってくださった方には感謝である。おかげでこの件についてクリアーになりすっきりした。そしておまけとして、抗がん剤を使うと組織破壊が進み痛みが出てくるという新たな情報も得ることができた。
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