西洋医学に見放され、余命1年の宣告にも負けず、自己治癒力で勝負しています
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今日の緩和ケア外来の報告

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今日は2週間に一度の緩和ケアの外来だった。痛みさえなければ2週間に一度も行く必要ないのだが、2週間どころか1週間ももたないぐらいのペースで痛み方が変わるので、当面はこのペースで通う必要がありそうだ。

痛みに関してはやはり予想通りベースアップによる対応であった。放射線とか神経ブロックの話もちょっと出たが、現時点ではまだその段階ではないという話であった。C先生は私がきちんと自己管理していることを尊重してくれており、また信頼もしてくれているので、薬の投与方法については提案はするが、最終的な判断は私に一任している。よって先生はMSコンチンを1.5倍の1日150mgに増やし、レスキューも倍の2錠飲むことを勧めてきたが、あとは私の判断でレスキューを増やすかベースアップするかは任せると言った。私としては、とりあえずたまにとはいえレスキューを飲まずに過ごせる日もあるので、しばらくはベースアップせずレスキューを倍の2錠飲んで様子を見るつもりだ。今日早速レスキューが必要になり2錠飲んだが、昨日みたいに効果が出るまで2時間はかからなかったものの、相変わらず切れ味はよくなかった(^^;)。しかも仙骨の痛みには効果を発揮したが、肛門の痛みにはまったく効果がなかった。

ここ最近のお腹の張りについて、腹水の心配があったので聞いたみたが、触診ではそれはないだろうとのこと、また肝臓の腫れでもなさそうなので、やはりガスであろうということであった。よって安心はできたものの、今日はいつも以上にお腹が張って苦しく、腹部の痛みも少しある。母に腸もみをしてもらったが効果なし、昔はガス出しに抜群の効果を発揮した逆立ちもしてみたが、これもまったく効果なしであった。

2月3日の記事に書いた「なぜモルヒネの便秘対策としてカマなのか」という疑問については、モルヒネは確かに蠕動運動を弱める副作用があるが、やはりそれによってどうしても便が硬くなる傾向にあるので、便をやわらかくするカマで対応するのが基本であるとの事、それに仮に蠕動運動の問題だけだったとしても、便が柔らかいほうが排便しやすくなるので、やはりカマが妥当だということであった。いくら蠕動運動を亢進させたほうがいいといっても、最初からプルゼニドやラキソベロンのような下剤を使用するのは避けるべきだということであった。カマは長期使用しても安全な薬だが、蠕動運動亢進薬の長期使用はよくないらしい。

レスキューが最近ちっともレスキューになっていないので、別のレスキュー薬はないか尋ねたところ、オプソと塩酸モルヒネしか現状ないそうだ。よって効かないのであればそれは量が足りていないだけなので増量すれば解決するということであったが、私にはあまりオプソも塩酸モルヒネも身体に合わないみたいなので、それ以外のチョイスがないというのは先行きかなり不安である(^^;)。経験上ボルタレンが一番合っているので、本当はボルタレンを増量できるとよいのだが、ボルタレンはすでにマックス飲んでいるのでこれ以上増やせない。しかし、最近麻薬系のオキシコンチンという薬のレスキューバージョンが開発されたらしく、もし塩酸モルヒネの増量でも効果が出ない場合はそちらを試してみる方法もあるということは言っていた。

とにかく私の願いとはまったく逆にモルヒネの量は増えるばかりで、しかもそのスピードが恐ろしく速い。2週間ごとに1.5倍ずつ増えていったら、1年後には・・・・と想像するだけでも震えが来る。いったいどこまで増やせばストップするのかと戦々恐々としている私であるが、先生の知っている範囲で、最長どのぐらいの期間定量で継続できている患者さんがいるか尋ねたところ、せいぜい1年ぐらいがいいところだと言っていた。一人だけリュウマチの患者さんが3年間同じ量でやっている人がいるそうだが、ガン患者でそんなに長期同量でやっている人はいないそうだ。つまり1年ぐらい経つと、回復してむしろモルヒネが不要になっていく人と、回復せずずっと増量し続けて亡くなっていく人の二手に分かれるので、それ以上のサンプルがあまりないのである。確かにそうだ。ガンさえ小さくなれば痛みも減るからモルヒネは不要になるし、また緩和ケアに来る人で回復しない場合は2年ぐらいで残念ながら亡くなっていくのだから。そうなると、私が初のケースになるかもしれないな(^^)。

最後に捻挫についてだが、捻挫の痛みにはモルヒネは効かないそうだ。むしろ鎮痛消炎剤のボルタレンのほうが効くということであった。だからけっこう痛みが軽かったのは、捻挫自体が大したことなかったのもあるが、ボルタレンをマックス飲んでいるためだったのかもしれない。

とりあえず今日の緩和ケアの外来の報告は以上である。

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著者プロフィール

みづき
1970年東京生まれ、女性。既婚。子供はなし。米国シリコンバレーのIT企業のCFO、および日本のコンサルティング企業の役員としてそれぞれ在職中。2006年1月、米国西海岸(シリコンバレー)在住中に癌を告知され、急遽帰国しました。現在は東京・新富町(築地の近く)の自宅にて末期直腸癌(ステージⅣ)で闘病中です。
この写真は、2005年12月8日、サンフランシスコのお世話になっている弁護士事務所のクリスマスパーティに出席したときのもの。これが最後の飲み会でした・・・。お酒をこよなく愛した私も、お正月以来一滴も口にしていません・・・。また飲める日が来ると信じてがんばります!