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洗腸初体験

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<写真の説明>友人手作りのドライフィグとくるみのカンパーニュとブルーベリーのリュスティック。パンの味が最高なのはさることながら、「本日のパン」と題したメニューまでついていて、まさに心憎い演出もばっちり!(写真はクリックして拡大)

予定通り今日は朝一番でストーマ外来に行って、とうとう洗腸初体験してきた。何度も自分に「緊張しなくていい、大丈夫、大丈夫、きっと痛くない」などと暗示をかけて落ち着くようにしたのだが、果たしてどのぐらいの効果があったことやら・・・(^^;)。それよりも何よりも、看護師さんの笑顔での「簡単ですから大丈夫ですよ」の一言ですーっと肩の力が抜けた。

まずは洗腸開始する前に、私のパウチがワンピースだったのでツーピース(2つの部品からなっているという意味)のものにつけかえる作業が必要であった。ツーピースのパウチは面板と袋が別々になっているので、洗腸するときは袋の部分だけをパチッとはずすだけでよい。あまり頻繁に面板を交換するのも肌に刺激が強く良くないので、洗腸を頻繁に行う人はツーピースにする必要がある。あるいはTPOに合わせて袋の形状を使い分けたい人などにもツーピースがお勧めだ。私はそういった細かいニーズはなく、単純に便を受けるために使用していたので、今まではワンピースのものを使っていた。とにかくストーマケア製品は個人のニーズやストーマの形状に合わせてものすごい種類があるので、自分に合ったものを探せばよいと思う。

洗腸するタイミングとしては、なるべく便が出ない時間帯を狙ったほうが良い。よって今朝は極力便が出ないようにするために朝食を抜いていったのだが、その効果も空しく、おかまいなしに便がニョロニョロと出てきた(^^;)。作業が進まないので私が気まずいなあと思っていると、看護師さんもそんなのは慣れているので「あらまあ、いい便が出てますねえ~」と私を気遣って言ってくれた(でも実際に本当にいい便が出ていた)。ようやく排便が止まったところで、パウチ交換がてらストーマを洗浄。看護師さんが石鹸をつけて洗ってくれた。私が自分で洗うときは、かなり丁寧にというか腫れ物に触るような感じでストーマちゃんを扱っているのだが、それに比べ看護師さんはけっこう強くストーマをこするのでびっくりした。でもけっこう強くこすっても血がそんなに出なかったので、あのぐらいでも大丈夫なのだということが分かった。入院中に看護師さんからストーマはかなり繊細なのですぐに出血すると聞いており、実際ほんのちょっと触っただけでも血がにじんできた経験があったので、それ以来かなり丁重に扱っていたのだ。

ストーマがきれいになったところでトイレに移動。まずはストーマの穴の角度を確かめるため、看護師さんが指をストーマに突っ込んで確認。これもかなりぐいっと突っ込んできたのでびっくりした。ちょっと痛かったがそれほどではなかった。次に手袋をつけて自分でも確認してみた。通常ストーマに指を入れること自体はほとんど痛まないそうだが、私の場合はちょっと深く突っ込みすぎたので「痛っ」となってしまった。しかし、この儀式は1回角度を確認すればよく、今回限りなので心配する必要はない。

角度が分かったら、次は洗腸用のドレインと呼ばれる長い袋を面板に取り付けて、とうとう洗腸開始だ。通常の浣腸では自分で肛門に力を入れて排出を我慢することができるが、ストーマの場合はそれができないのでドレインを取り付けておき、出てきたそばから便器に流れ出るようにしておくのだ。トイレの脇にイスを置いて座り、先が三角になっている管の先をストーマに突っ込んでお湯を入れていく。最初はうまくお湯が入らずドレインに流れ出てしまったが、角度を調節して徐々にコツをつかむと、うまく入るようになった。コーヒー浣腸を思えば、こっちのほうがぜんぜん楽だった。今日は初めてということもあるのであまり無理せず、ほんの少しお腹が苦しいなと感じたところでストップしてしまったが、それでも600cc入った。コーヒー浣腸で600cc入れるなんて、10回に1回くらいであった。それが第一回目にしていとも簡単に入ってしまったのでびっくりした。

お湯をストップしてから待つこと5分。ストーマがきゅーんと痛くなったと思ったら、ブオッと便の塊が出てきた。でも看護師さんによるとこれは元々出ようとしていたものらしい。それから5分経って2回目のブオッが来た。でも両方とも固形の便が出てきただけで、600ccも入ったのに水がまったく出てこない。それからは動きも止まってしまい、結局3回目に小さな波が来たのを最後に完全に終わってしまった。トータル30分座っていたが最後まで水は出てこなかった。どうも腸が吸収してしまったらしい。以前ブログでも「あの大量のコーヒーはどこへ・・・?」と書いたことがあったが、やはり腸が乾いているとあっという間にそのぐらいの量の水分は吸収できてしまうらしい。だから水が出てこなくてもまったく気にしないで大丈夫だということだ。それを聞いて安心した(^^)。

こんな感じで無事私の洗腸初体験は終わった。コーヒー浣腸よりも今日のところは楽だったので早速コーヒー浣腸を始めようと思うが、やはりやるとなるとけっこうな時間を要すること、そしてドレインのケアだけはちょっと面倒だなあと思った。ドレインはストーマから出てきた便をトイレに流すための長い袋だが、1枚840円するので使い捨てというわけにはいかず、よって洗って何回か使いまわさなければならない。今日も実際洗ってみたが、お湯をジャージャー上から流しながら片手で袋をごしごしこするだけで簡単にきれいになるのでそんなに気にするほどではないのだが、とは言ってもやはり便が通るので、複数回使っているとどうしてもにおいはついてくると思う。そしたらもちろん捨てればいい話なのだが、そこは主婦のケチケチ根性、パウチとかと違って何回に1回の交換と頻度を決められているわけではないので、自分の判断で捨てるとなるとどうしてもあともう1回、あともう1回・・・と使い込んでしまうのではないかと思うのである。しかもコーヒー浣腸はできることなら毎日やろうと思っているのでなおさらである。

ああ、また私の悪い癖が出てしまった。やる前からあれやこれやと先回りして心配する悪い癖だ。しかもよく考えたら、毎日洗腸するということは今後毎日排便があるわけではないので、ドレインの洗浄は不要となる可能性もあるのであった。それに840円ぐらいなら毎日は無理でも頻繁に交換すればよいではないか。とにかくやってみてから悩めばよいではないか。

というわけで、今日早速洗腸セットを注文したので、来週から実際にコーヒー浣腸を実行できることとなる。それについてのレポートはまた後日するのでお楽しみに。

ところで今日は洗腸をしたせいか、それともたまたまか分からないが、ものすごく疲れていた・・・。税務署や図書館に行く用事があったのだが、どうにも外出する気になれず、よって今日は散歩にも出かけず、日中久しぶりに昼寝をした。ここのところ毎日張り切って出かけては3時間ぐらいデパートめぐりをして帰ってきていたので、さすがに疲れたのかもしれない。相変わらず夜中に1時間ごとに目が覚めるのが治まらないので、寝不足気味になっているのかもしれない。とにかく久しぶりにのんびりと過ごした1日であった。

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著者プロフィール

みづき
1970年東京生まれ、女性。既婚。子供はなし。米国シリコンバレーのIT企業のCFO、および日本のコンサルティング企業の役員としてそれぞれ在職中。2006年1月、米国西海岸(シリコンバレー)在住中に癌を告知され、急遽帰国しました。現在は東京・新富町(築地の近く)の自宅にて末期直腸癌(ステージⅣ)で闘病中です。
この写真は、2005年12月8日、サンフランシスコのお世話になっている弁護士事務所のクリスマスパーティに出席したときのもの。これが最後の飲み会でした・・・。お酒をこよなく愛した私も、お正月以来一滴も口にしていません・・・。また飲める日が来ると信じてがんばります!