昨日の夜は久しぶりに痛みに泣いた。ここのところ痛みコントロールは割りとうまくできていたので、泣くほど痛くなったのは久しぶりだ。結局レスキューの塩酸モルヒネを飲んで事なきを得たが、なぜあんなに痛くなったのだろう。今日は日中一時的に痛くはなったが、一日を通して痛みは軽く落ち着いていた。
昨日の涙は肉体的に痛くて出てきた苦痛の涙であったが、今日も二度泣き、なんだか涙もろい一日であった。1回目の涙は午前中主人と話していたときに出てきた。おととい私が書いたブログの内容に関して厳しいコメントを頂戴していたが、それについて主人と話していたのだ。いわゆる「生きることを強く思える動機」についてだ。主人と話した内容をここに書こうとするとあまりにも長文になってしまうのでここでは割愛するが、とにかくいろいろと話し合った。内容がセンサティブだったこともあり、つい涙が出てきてしまった。あの涙はどういう涙だったのだろうか?あえて涙の種類を書くとすれば、もどかしい涙?とでも言うのかな。やはりまだ今日の時点でも「生への貪欲な気持ち」を持てぬままであった。
ところで、「厳しいコメントを頂戴した」と上で書いたが、私はそれらを恐れるどころか心から感謝している。厳しいコメントだけに限らず、ありがたいことに毎日いろいろな方からいろいろなコメントを頂戴している。時には叱咤のコメントをいただき、時には応援のコメントをいただき、時にはお役立ち情報のコメントをいただき、時には感謝のコメントをいただき・・・。ブログを書き始めて最近感じるのだが、正直な気持ちをブログに書き綴ることは、ある意味自分の裸をさらけ出すようなものである。自分のすべてをさらけ出して、それに対していろいろな意見を頂戴できるというのは、とても頼もしいことである。ときにはこちらが直球を投げている(=裸をさらけ出している)が故、直球でずばり返される(=批判される)と多少落ち込むこともあるが、でもそんなものは一瞬で、むしろそれよりも学ぶことのほうが多く、みなさんのおかげで私自身成長できていると実感している。だから、今回複数の方から厳しいご意見をいただいたが、素直にそれらを受け止め、自分を成長させる機会を与えてくださったことに心から感謝しているのである。
2回目の涙は、夕食時に出てきた。これについては未だになぜ涙が出てきたのか分からない。母と主人と私の3人で夕食を食べていたら、特別になんの話題でということでもないのだが、急に悲しくなってきて涙が出てきたのだ。泣きながら「私は一生このような食事を続けていかなくてはならない。治ったとしてもみんなのように毎日好きなものを食べていいという生活には一生戻れない」みたいなことを言っていたことから推測すると、どうやら食に関する欲求不満が爆発したようだ。今日は私の退院祝いと称しておいしい高級シャンパンをあけ、私がそれに合うようにと日本橋三越でモンドールという高級チーズを買ってきた。主人と母がおいしそうに食べて飲んでいる傍らで、私もほんの一口だけシャンパンとチーズを食したことで一気に食べ物への欲求が高まってしまったのかもしれない。食事療法を開始してから8ヶ月経ち、ちょうど中だるみというか、時期的にもきつくなってきた頃なのかもしれない。
それにしても、このモンドールというチーズ(写真をクリックすると拡大)、お値段もお高いが(4500円)めっちゃくちゃおいしかった!秋から春だけの間に作られる期間限定のチーズらしい。正確にいうと今日食べたのは「バシュラン・モンドール」というチーズで、スイスで作られているものである。単にモンドールというと、それはフランスのある指定された地域で作られたものを指すらしい。まさにシャンパンがフランスのシャンパーニュ地方で作られたものだけに使われる呼称であるというのと同じである。
とにかく、今日は禁断のシャンパンを飲み、チーズを食べ、思いっきり泣いたので、すっきりした。明日から気持ちを切り替えて、また玄米菜食でがんばっていけそうだ。
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