今日は東京女子医大でPET/CT検査を受けてきた。聖路加ではPET検査はやっていないからだ。ちょっとびっくりしたのは、PET検査をやっている医療機関はものすごく数が少なく、東京近郊では聖路加から紹介された東京女子医大、西台クリニック、それと新横浜の(病院名は忘れたが)3箇所ぐらいしかない。リサーチによると東大付属病院でもやっているようであるが、ホームページがないので詳細は分からない。それに東大付属病院はそもそも聖路加からの紹介リストにも入ってなかった。
なぜこんなに検査できる医療機関が少ないかというと、これは私の個人的な予想だが、PET検査の需要があまりないからかもしれない。なぜなら個人が単純に「ガンかどうかチェックしたい」ということでは保険適用にならないからである。よって検査費用も13万円ぐらいになってしまう。私は運よく保険適用になったので28,000円ぐらいで済んだが、保険適用になるガンの種類が限定されているのと、また保険適用になるにはガンということがすでに確定していなければならず、あくまでも転移診断を、しかも「医師が」希望した場合のみ適用になる。しかし、だいたいそういう場合はCTやMRIで事が済んでしまうため、あえてさらにPET検査をする必要もないわけだ。
だから今回も主治医からPETを受けるように言われたのではなく、私が希望し予約を取ってもらったのである。CTやMRIで見逃されたガンがPETで分かる場合があるので、ここまで来たらとことん調べておこうと思ったのだ。大腸がんが保険適用になるということも受ける気にさせた大きな要因ではある(^^)。
ちなみにPET検査というのは、ガンがブドウ糖を正常細胞よりも活発に吸収するという性質を利用した方法で、よってブドウ糖を注射して微量の放射能を浴びせると、ガンがある部分が色に染まって画像に映るというものである。CTやMRI同様、薬を注入する注射の痛みだけで、検査自体はなんの苦痛もない。いろいろな検査がどれもこのように苦痛のない検査だといい(被爆が心配ではあるが)。このPET検査の精度が上がれば、将来は内視鏡検査は不要になるとも言われている。早くそうなる日が来ることを切に願う。
実はCTはつい先日聖路加でやったばかりだったので、今日はPETだけのつもりで行ったのだが、CTを一緒に受けたほうがより精度が上がるといわれ、だったらそのほうがいいということでCTも受けることにした。つまり今回CTも同時にやれば画像の位置合わせが簡単にできるが、別の機関で撮影した画像を使う場合は、目で位置合わせをしなければならないので、その分精度が下がるというわけだ。しかもなぜかよく分からないが(説明されてそのときは理解したのだがすっかり忘れてしまった(^^;))、CTも同時にやったほうが時間の短縮にもなるということで、ますますメリットが増えた。PET単独だと30分かかるところ、CTも同時にやると20分になるということだった。それに対しデメリットは被爆量が増えることと検査費用が5000円プラスされることぐらいであり、検査を受けるからには当然精度が最重要なので、CTも同時に受けるコースに急遽変更したのであった。
検査結果は、今回のように医師の紹介で受けた場合は直接患者には教えてもらえず、後日聖路加の主治医を通して伝えられる。お金を払った張本人に教えてくれないのだから、まったくおかしな話である。それに今回だけの利用なのに東京女子医大の診察券が新たに増え、保険会社への保険金請求にたった1日の通院?(扱いにしてもらえるかどうかは分からないが)証明を取りに再び行かなければいけないので、面倒くさいったらありゃしない。
最後に・・・
写真(クリックして拡大)は先日まで入院していた病室であるが、おかげさまで花に囲まれたすばらしい入院生活であった。送ってくださった方々、ありがとう!
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